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サマーバードが日本軽種馬協会静内種馬場に到着

  • 2012年12月26日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場に到着したサマーバード
    日本軽種馬協会静内種馬場に到着したサマーバード
  • 雪の中、均整の取れた馬体を披露
    雪の中、均整の取れた馬体を披露
  • 来シーズンは160頭ほどの配合を予定しているという
    来シーズンは160頭ほどの配合を予定しているという
  • 中西信吾場長からミントキャンディーを与えられて喜んだ
    中西信吾場長からミントキャンディーを与えられて喜んだ
  • 馬房前に貼られたサマーバードのプレート
    馬房前に貼られたサマーバードのプレート

 12月26日朝、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場にサマーバード(牡6歳)が到着した。

 サマーバードは父ハードストーン、母ホンコンスコール、母の父サマースコールという栗毛の米国産馬。牝系は米チャンピオンスプリンターの輝いたルビアノ、日本ではフェブラリーS(G1)勝ち馬テスタマッタの父と知られる米2歳チャンピオンサイアーのタピット、名種牡馬リローンチらと同じファミリーになる。

 現役時代は米国で走り、9戦4勝2着1回3着1回。2009年にニューヨーク3大競走といわれるベルモントS(G1)、トラヴァーズS(G1)、ジョッキークラブゴールドC(G1)を、1989年のイージーゴア以来となる同一年制覇を成し遂げ、米3歳牡馬チャンピオンに選出された。

 2011年に米ケンタッキー州のウインスターファームで種牡馬入り。今年、初年度産駒が誕生したばかりで種牡馬としての結果が出ていないが、現役時代からリサーチを続けていた日本軽種馬協会が粘り強い交渉を重ねた末、導入に成功した。

 父バードストーンは日本軽種馬協会が誇る人気種牡馬エンパイアメーカーと同じアンブライドルド系。種牡馬としては初年度産駒からサマーバードのほか、カナダ2歳チャンピオンでケンタッキーダービー(G1)馬のマインザットバードと2頭のクラシックホースを送り、成功を収めている。

 サマーバードの輸送には中西信吾場長が輸入検疫所から同乗。万全の態勢で新種牡馬を迎え入れた。到着にはスタリオンスタッフのほか、静内種馬場で研修生活を送る生産育成技術者研修生第34期生たちも出迎え。超一流馬の馬体を目に焼き付けた。

 新種牡馬に付き添ってきた中西信吾場長は「悪天候で心配しましたがトラブルもなく無事に着くことができました。写真や映像で見るより実際は大きくて立派ですので、ぜひ生産者の方々には実馬を見てほしいですね。実にバランスが良く均整の取れた馬体をしていると思います」と評価。大好物のミントキャンディーを愛馬に差し出し、長旅の労をねぎらっていた。

 来春の種付料はA:120万円、B:150万円、C:180万円。初年度は160頭ほどの配合を予定している。

 なお、種付条件は下記の通り。

A:「特約なし」種付料支払期限:平成25年4月30日または第1回種付日のいずれか遅い日まで。種付料の返還はいたしません。

B:「基本契約」:不受胎時種付料返還特約及びフリーリターン特約付き。種付料支払期限:平成25年4月30日または第1回種付日のいずれか遅い日まで。

C:「受胎条件」:フリーリターン特約付き、9月15日期限払い。種付料支払期限:平成25年8月31日現在で受胎確認後同年9月15日まで。不受胎の場合は支払い義務なし。