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フジキセキ産駒がJRA通算1300勝を達成

  • 2012年12月03日
  • JRA通算1300勝を達成したフジキセキ
    JRA通算1300勝を達成したフジキセキ
  • 歴代では5位、内国産種牡馬では堂々の1位となる
    歴代では5位、内国産種牡馬では堂々の1位となる
  • JRA年間100勝もあと2勝と迫っている
    JRA年間100勝もあと2勝と迫っている

 12月2日の第5回阪神2日目8Rサラ3歳上1000万円以下(ダ1400m)において、オースミレジスタが1着となり、フジキセキ産駒はJRA通算1300勝を達成した。

 フジキセキは父サンデーサイレンス、母ミルレーサー、母の父ルファビュルーという青鹿毛の20歳。サンデーサイレンスの初年度産駒となる。

 競走成績は4戦4勝。1994年8月の新馬戦では後続に8馬身差をつけ圧勝すると、2戦目のもみじSでは後のダービー馬タヤスツヨシを相手に完勝。続く朝日杯3歳S(G1)も制し、1994年のJRA最優秀3歳(現2歳)牡馬に選出された。翌1995年の弥生賞(G2)も楽勝しクラシックへの期待が高まったが、故障を発症したため現役を引退。1995年4月から安平町の社台スタリオンステーションに繋養されている。

 1998年に初産駒がデビューして以来、今年のマイルチャンピオンシップ(G1)優勝馬サダムパテック、ダートG1/Jpn1 7勝のカネキヒリ、NHKマイルC(G1)優勝馬ダノンシャンティ、高松宮記念(G1)連覇のキンシャサノキセキ、高松宮記念(G1)優勝馬のファイングレイン、ヴィクトリアマイル(Jpn1)制覇のエイジアンウインズとコイウタ、全日本2歳優駿(G1)優勝のグレイスティアラなど重賞勝ち馬を輩出。産駒デビュー15年目でJRA通算1300勝という節目の数字を記した。この数字はJRAの種牡馬歴代勝利数では第5位、内国産種牡馬では1位の記録となる。

 偉大な金字塔を打ち立てたフジキセキは残念ながら2010年シーズンを最後に種付業務を休止。2013年シーズンも再開する予定はないが、種牡馬登録は継続している。奇跡の復活を待ちたい。