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白毛馬ブラマンジェがデビュー

  • 2012年11月26日
  • ブラマンジェ
    ブラマンジェ
  • 蛯名正義騎手とのコンビで、デビュー戦は5着
    蛯名正義騎手とのコンビで、デビュー戦は5着
  • 真っ白な馬体がひときわ目立っていた
    真っ白な馬体がひときわ目立っていた
  • ブラマンジェの父クロフネ
    ブラマンジェの父クロフネ

 安平町・ノーザンファーム生産の白毛馬ブラマンジェ(牝2歳)が、東京競馬場でデビュー戦を迎えた。白毛馬の出走は珍しく、パドックには大勢の観客がその姿を見つめた。

 ブラマンジェは父クロフネ、母シラユキヒメ、母の父サンデーサイレンスという血統。父、同じ血統構成は今年のヴィクトリアマイル(G1)優勝馬ホエールキャプチャ、2005年の朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ち、種牡馬となったフサイチリシャール、芝ダートで重賞Vを決めたブラボーデイジーと同じ。美浦・萩原清厩舎の管理馬で、金子真人ホールディングス(株)の所有。

 初陣は11月17日、東京芝1800m・2歳新馬戦。パドックでは落ち着いた様子で周回し、その美白を収めようとカメラを向けるファンが目立った。馬体重508kg、蛯名正義騎手騎乗。4番人気に支持されて挑んだレースは好位で流れに乗り、ラストは追い比べで遅れをとったものの、じわじわと伸びて5着でゴールした。上位4頭は牡馬で、牝馬では最先着。まだ緩さのある馬体で、次走以降大いに上積みが期待できそう。ルックスだけではなく、強い白毛のアイドルとして人気を得る日も近いかもしれない。白毛特有の美しさはとりわけ女性を惹きつける傾向があり、女性競馬ファン獲得にも一役買って欲しい馬だ。

 日本で生まれた白毛馬は現在24頭で、そのうち白毛馬シラユキヒメの仔が8頭を占める。ブラマンジェの全姉で白毛馬のユキチャンは、2008年の関東オークス(Jpn2)、2009年のクイーン賞(Jpn3)、2010年のTCK女王盃(Jpn3)を制し、2010年度NAR最優秀牝馬を獲得。白毛馬として初めて中央Jpn1に駒を進めた。一昨年引退したユキチャンは繁殖牝馬となり、今年、父キングカメハメハの牝馬(鹿毛)を生んでいる。

 現在、デビュー前の白毛馬は4頭。当歳にノーザンファーム生産の母シラユキヒメの牝馬(父キングカメハメハ)、ファニーヒルファーム生産の母マダムブランシェの牝馬(父アドマイヤコジーン)、山本通則氏生産の母ハクバノイデンシの牝馬(父アドマイヤジャパン)。1歳にノーザンファーム生産の母シラユキヒメの牝馬(父キングカメハメハ)がいる。この1歳馬は競走馬生産・育成牧場就業応援サイト「BOKUJOB」ブログに掲載された11月20日付けの回(ノーザンファーム投稿)に、育成中の写真が紹介されている。