エイシンアポロンがレックススタッドに到着
11月22日昼頃、2011年のマイルチャンピオンシップ(G1)など重賞3勝を挙げたエイシンアポロン(牡5歳)が、種牡馬として繋養される新ひだか町のレックススタッドに到着した。
エイシンアポロンは父ジャイアンツコーズウェイ、母シルクアンドスカーレット、母の父サドラーズウェルズという栗毛の米国産馬。母は愛国のデビュータントS(G2)勝ち馬で、半弟マスターオブハウンズはUAEのジェベルハッタ(G1)の勝ち馬という血統背景を持つ。
2009年8月の「メイクデビュー小倉」でデビューしたエイシンアポロンは、2戦目で初勝利を挙げると、デイリー杯2歳S(Jpn2)2着を経て京王杯2歳S(Jpn2)で重賞初制覇。暮れの朝日杯フューチュリティS(Jpn1)ではローズキングダムの2着に入った。
2010年は弥生賞(G2)でヴィクトワールピサの2着、毎日王冠(G2)でアリゼオの2着と健闘。2011年は富士S(G3)で約2年ぶりの勝利を重賞で飾ると、続くマイルチャンピオンシップ(G1)では、サプレザやリアルインパクト、マルセリーナ、イモータルヴァース、グランプリボス、エーシンフォワードといった国内外のG1ホースを退けG1初制覇を遂げた。競走成績は19戦4勝2着4回(重賞3勝)。連覇を狙った今年の11月18日のマイルチャンピオンシップ(G1)が最後のレースとなった。
11月21日付で競走馬登録を抹消した栗毛のG1ウイナーは、そのままレックススタッドへ移動。馬運車が到着するとスタリオン関係者から手厚い歓迎を受けた。
新たな環境に最初は興奮気味も、時間の経過とともに落ち着きを取り戻し、馬房ではすぐにリラックス。馬房の扉が開放されると、放牧地を走り回る先輩種牡馬たちを涼しい眼で見つめていた。
G1ホースのスタッド入りにレックススタッドでは「2歳の早い時期と古馬になってからも重賞を勝つように仕上がりが早くてなおかつ成長力のある競走馬でした。大きなお尻、俊敏性のある動きはストームキャット系らしいですね。ジャイアンツコーズウェイの後継として頑張ってほしいです」とエール。米チャンピオンサイアー・ジャイアンツコーズウェイのG1ホースとしては日本初の後継種牡馬となるだけに、大きな期待を寄せていた。