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デビッドジュニアが七戸種馬場に移動

  • 2012年11月14日
  • 旅立ちはスタッフが総出で見送った
    旅立ちはスタッフが総出で見送った
  • 餞別にニンジンを与えられるデビッドジュニア
    餞別にニンジンを与えられるデビッドジュニア
  • 馬房に掲げられるデビッドジュニアのプレート
    馬房に掲げられるデビッドジュニアのプレート

 11月12日夕方、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場から青森県の同七戸種馬場へ向け、デビッドジュニア(牡10歳)が移動した。

 デビッドジュニアは父プレザントタップ、母パラダイスリヴァー、母の父アイリッシュリヴァーという栗毛の米国産馬。母の全兄は日本でも種牡馬として活躍したパラダイスクリーク、近親に名種牡馬シアトリカルがいる名門牝系の出身となる。

 2004年にイギリスでデビュー。2戦目で初勝利を挙げると、翌2005年のセレクトS(G3)で重賞初制覇。続く英チャンピオンS(G1)でG1初制覇を果たし、同年の欧州3歳中距離チャンピオンに輝いた。2006年はドバイデューティーフリー(G1)とエクリプスS(G1)に優勝。2006年タイムフォームレイティングでは欧州古馬最高となる“132”を獲得した。

 2007年に静内種馬場で種牡馬入りし、2010年にバゴ(牡11歳)と入れ替わる形で白老町の胆振種馬場へ配置換え。その胆振種馬場が今年度を持って海外輸出検疫施設に業務変更するため、今種付シーズン終了後の8月に静内種馬場に戻っていた。

 11月8日に日本軽種馬協会で理事会が行われた結果、来年度は七戸種馬場で供用されることが決定。この日の夕方、旅立つことになった。

 デビッドジュニアを乗せた馬運車は、七戸種馬場でデビッドジュニアを降ろすと、そのまま七戸種馬場に繋養されるキャプテンスティーヴ(牡15歳)とアラムシャー(牡12歳)を鹿児島県の九州種馬場へ輸送。2頭を降ろすと今度は九州種馬場にいるスクワートルスクワート(牡14歳)を積んで七戸種馬場へ移動するという。