馬産地ニュース

オータムセール1歳が開催される

  • 2012年10月19日
  • せり会場
    せり会場
  • 最高価格馬No.452「マイネカプリースの23」
    最高価格馬No.452「マイネカプリースの23」
  • 2番目の高額馬No.159「オブザーヴァントの2011」
    2番目の高額馬No.159「オブザーヴァントの2011」
  • 3番目の高額馬No.142「スパイシーキティ2011」
    3番目の高額馬No.142「スパイシーキティ2011」
  • 牝馬最高価格No.165「プリンセストロイの11」
    牝馬最高価格No.165「プリンセストロイの11」

   日高軽種馬農業協同組合が主催する「オータムセール・サラブレッド1歳」が10月15日から18日まで、新ひだか町の北海道市場で開催された。4日間トータルで804頭(牡333頭、牝471頭)が上場され 425頭(牡206頭、牝219頭)を売却。売却率は52.86%、売上総額10億1,582万2,500円(税込)、平均価格239万0,171円(税込)。平均価格は約4ポイント減だったものの上場頭数、売却数、売却率、売上総額すべてが前年比アップ結果となった。

   最高価格となったのは2日目に登場した新冠町イワミ牧場生産のNo.452「マイネカプリースの23」(牡、父グラスワンダー)。半姉に中京2歳S2着のオルレアンノオトメ、半兄に昇龍S3着のスノードラゴンがいる血統。1,837万5,000円(税込)で落合幸弘さんが落札した。

   これに続いたのは初日に登場したNo.159「オブザーヴァントの2011」(牡、父ネオユニヴァース)。新ひだか町の桜井牧場の生産馬で、おじにタイキフォーチュン(NHKマイルC(G1)、毎日杯(G3))タイキダイヤ(クリスタルC)らがいる血統。矢部幸一さんが1,333万5,000円で落札した。

   3番目の高額馬は日高町の富川田中牧場生産で祖母にダービー卿チャレンジトロフィー(G3)の覇者オギティファニーがいるNo.142「スパイシーキティ2011」(牡、父ローエングリン)。1,260万円で宮本孝一さんが落札した。

   一方、牝馬の最高価格となったのは千歳市の社台ファーム生産馬でおじにグロリアスウィークがいるNo.165「プリンセストロイの11」。新種牡馬のチチカステナンゴの産駒。787万5,000円で藤原正一さんが落札した。

   団体購買ではJRA日本中央競馬会が牝馬2頭を総額1,155万円で、石川県馬主協会が牡馬4頭を総額1,627万5,000円で落札。また、韓国から参加した金岳牧場が6頭(牡5頭、牝1頭)が661万5,000円で、シンガポールから参加したJayven See氏がグラスワンダー牝馬を294万円で、Teng Cheng Huat氏がキャプテンスティーヴ牡馬を346万5,000円で落札している。

   セール終了後、荒木正博組合長は「4日間を通して天候にも恵まれ、多くの購買者に参加いただきました。感謝申し上げます。平均価格の下落に歯止めがかけられなかったのは残念ですが、昨年を上回る数字を残せたことを感謝いたします。全体を通しては合格点を与えられる結果になったと思います」と市場を振り返った。