馬産地ニュース

オータムセール当歳が開催される

  • 2012年10月16日
  • 会場風景
    会場風景
  • 展示の様子
    展示の様子
  • 最高価格馬#61 コンキスタドレスの2012
    最高価格馬#61 コンキスタドレスの2012
  • 価格2番目の#62 マリスカの2012
    価格2番目の#62 マリスカの2012
  • 牝馬最高価格馬#57 キョウエイフルハムの2012
    牝馬最高価格馬#57 キョウエイフルハムの2012

 日高軽種馬農業協同組合が主催する「オータムセール・当歳」が10月15日、新ひだか町の北海道市場で開催された。当歳市場は、オータムセールとしては2009年以来の開催。名簿に掲載された62頭中、53頭(牡38頭、牝15頭)が上場されて、14頭(牡12頭、牝2頭)を売却。売却率は26.42%、売上総額は1億993万5,000円(税込)になった。

 最高価格となったのは新冠町の須崎牧場生産のNo.61「コンキスタドレスの2012」(牡、父エンパイアメーカー)。母が米国G12着馬で、半兄にJRAで5勝の現役馬タマモクリエイトがいる血統。序盤から小刻みに上がりつづけ、結果、スクーデリアが1,680万円(税込)で競り合いを制した。

 これに続いたのは日高町の浦新徳司さん生産のNo.62「マリスカの2012」(牡、父エンパイアメーカー)。近親に英1000ギニー(G1)優勝馬ラスメニナスがいる血統。こちらは「ショウナン」の国本哲秀さんが1,575万円(税込)で購入を決めた。

 高額3位は新ひだか町の井高牧場生産のNo.29「パピオンラインの24」(牡、エンパイアメーカー)。こちらは近親に輸入種牡馬シルヴァーヴォイスがいる血統で、ダービー馬ディープブリランテを生産したパカパカファームが903万円(税込)で落札した。

 また、牝馬では日高町のアイズスタッド生産の「キョウエイフルハムの2012」(牝、父エンパイアメーカー)。630万円(税込)で中辻明さんが競り落とした。

 今回の市場で圧倒的な存在感を示したのはJBBA静内種馬場で種牡馬生活を送るエンパイアメーカー。8頭(牡6頭、牝2頭)が上場されて4頭(牡3頭、牝1頭)がいずれも高額で落札されて、総額4,788万円(税込)。総売上の約43%を占めた。

 ほか、複数頭の産駒が取引されたのはサウスヴィグラス(2頭)。2頭ともに525万円(税込)で落札されている。

 また、この世代が初年度となるハービンジャー産駒は840万円(税込)で、カネヒキリ産駒は462万円(税込)だった。

 市場終了後、荒木正博組合長は「前半が様子見ムードになってしまったのは残念だが、良質な馬であれば当歳の需要があることが再確認できた。購買者のニーズにあった馬をラインナップさせていきたい」と語った。