馬産地ニュース

タイキシャトルがイーストスタッドに移動

  • 2012年10月09日
  • 馬運車から降りるタイキシャトル
    馬運車から降りるタイキシャトル
  • 落ち着いた様子にスタッフからも笑みがこぼれる
    落ち着いた様子にスタッフからも笑みがこぼれる
  • ボディチェックは入念に
    ボディチェックは入念に
  • 今後、2年間を過ごすイーストスタッド
    今後、2年間を過ごすイーストスタッド

 新ひだか町のアロースタッドと浦河町のイーストスタッドを2年ごとに往復するタイキシャトル(18歳)が、10月1日午前、2013年シーズンのためにイーストスタッドへ移動した。午前9時にアロースタッドを出発した同馬は、約90分の移動のち4度目のイーストスタッドへと降り立った。

 青木大典場長以下、スタッフが出迎え。馬運車から降りたタイキシャトルは、周囲をひと見渡しすると、そのまま用意された馬房へと導かれた。青木場長は「無事に到着してほっとしています。4度目となりますし、馬も落ち着いているようなので様子を見ながら放牧を再開します」と今後の予定を語ってくれた。

 タイキシャトルは父デヴィルズバック、母ウェルシュマフィン(母の父カーリアン)という血統の米国産馬。3歳4月と遅いデビューとなったが、持ち前のスピードを活かしフランスのジャック・ル・マロワ賞(G1)を含め国内外で通算13戦11勝2着1回3着1回(重賞8勝)とほぼパーフェクトの成績を残し、外国産馬として史上初めてJRAの年度代表馬に選出された

 現役引退後、1999年から種牡馬入り。初年度産駒からウインクリューガー(NHKマイルC(G1))を、2年目産駒からメイショウボーラー(フェブラリーS(G1))といったG1勝ち馬を輩出。その後もサマーウインド(JBCスプリント(Jpn1))フレンチカクタス(フィリーズレビュー(G2))サトノプログレス(ニュージーランドトロフィー(Jpn2))など産駒11世代で中央、地方あわせて18頭の重賞勝馬を出している。今年は103頭の繁殖牝馬に配合。14シーズンで延べ1565頭の牝馬に種付けを行っている。

 イーストスタッドには、ほかタイキシャトルの代表産駒でもあるメイショウボーラー(11歳、父タイキシャトル)や産駒の活躍で人気上昇中のオレハマッテルゼ(12歳、父サンデーサイレンス)などが種牡馬生活を送っている。