馬産地ニュース

アイルハヴアナザーがシンジケート会員にお披露目される

  • 2012年08月15日
  • 入念にブラッシングされ、出番を待つアイルハヴアナザー
    入念にブラッシングされ、出番を待つアイルハヴアナザー
  • シンジケート会員を前に悠然と構える米2冠馬
    シンジケート会員を前に悠然と構える米2冠馬
  • 新種牡馬の動きを確認するシンジケート会員
    新種牡馬の動きを確認するシンジケート会員
  • 愛馬への期待を語る岡田繁幸氏
    愛馬への期待を語る岡田繁幸氏

  8月15日、新冠町のビッグレッドファームに導入されたアイルハヴアナザー(牡3歳)が、シンジケート会員に初めてお披露目された。

  アイルハヴアナザーは父フラワーアレイ、母アーチズギャルイーディス、母の父アーチという血統。昨年7月にデビュー勝ちすると、4戦目となった今年2月のロバートB.ルイスS(G2)で重賞初制覇。続くサンタアニタダービー(G1)でG1初制覇を果たすと、ケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)も快勝し、米2冠を成し遂げた。ベルモントS(G1)では1978年のアファームド以来34年ぶり、史上12頭目の米3冠馬誕生の期待がかけられたが、レース前日に左前肢浅屈腱炎を発症したため、電撃引退が決まった。

  アイルハヴアナザーのお披露目には、総額11億2000万円(1株1600万円×70)で結成されたシンジケートの会員ら30名が来場。初めて見る米2冠馬の体型や歩様、肢勢などを熱心に確認していた。

  アイルハヴアナザーのポテンシャルに惚れ込み、種牡馬導入の中心的役割を果たした岡田繁幸氏は、会員の前で購入の経緯やセールスポイントを説明。「3冠を獲っていれば日本に連れてくることはできなかったでしょう。なんとかこの馬でディープインパクトに対抗していきたいと思っているので協力をお願いします」と決意を語っていた。

  期待の新種牡馬と対面した新ひだか町の軽種馬生産者は「四肢の可動域が大きく芝馬のようですね。種牡馬として成功することを願っています」と納得の表情を見せていた。