メジロライアンが函館競馬場で展示
宝塚記念(G1)に優勝し、種牡馬としてもメジロドーベル(エリザベス女王杯(G1)連覇を含むG15勝)、メジロブライト(天皇賞(春)(G1))を送り出したメジロライアン(牡25)が、14日、函館競馬場にてお披露目された。
これでお披露目は5回目と、JRA函館開催にすっかり欠かせない存在となったメジロライアンだが、人気は相変わらずであり、パドック、そして本馬場とメジロライアンが移動するたびにファンもその後を追いかけていく姿が見られた。
この日のメジロライアンはまず「ふれあいパドック」にてお披露目。その横の特設ブースでは、勝馬投票券を購入した人を対象とした「メジロライアン号特製ハンドタオル」がプレゼントされていたが、早速、長蛇の列が出来上がっていた。
お昼休みにパドックに姿を見せたメジロライアンだが、その姿を目を細めて見ていたのが奥平真治元調教師。昨年のお披露目以来の再会となるメジロライアンに際して、「体調管理に苦労しているとも聞いていたのですが、こうして立派な姿を見られたことに、改めて大事に管理してくださっているのだなと、牧場の関係者の方に感謝するばかりです」と語っていた。その後、「メジロ」の勝負服を着た横山典弘騎手が登場。背中に跨ると、メジロライアンは気合が入ったかのように首に力を入れながらパドックを周回していった。
本馬場に出たメジロライアンは、昨年までのような早足は見せなかったものの、それでも昔の感覚がよみがえったのか、駆け出そうとする素振りを見せることもあった。その姿に柵沿いに詰め掛けたファンからは万雷の拍手が送られていた。
お披露目の後、司会の鈴木淑子さんにマイクを向けられた横山典弘騎手は、「改めてファンの多い馬だと思いました。たいしたものだと思いますし、僕も負けてはいられないですね」と笑顔を見せながら話していた。全レース終了後には、ウイナーズサークルにて記念撮影会も行われ、口取り式のように手綱を持って並んだファンは、帰り際に愛おしそうにメジロライアンの顔や体を撫でていた。