馬産地ニュース

セレクトセール1歳が開催される

  • 2012年07月10日
  • 恒例のG1表彰
    恒例のG1表彰
  • 最高価格馬アドマイヤキラメキの2011
    最高価格馬アドマイヤキラメキの2011
  • 落札の瞬間
    落札の瞬間
  • 牝馬の最高価格マンデラの2012
    牝馬の最高価格マンデラの2012
  • 2位タイの高額落札馬グレイトサンライズの2011
    2位タイの高額落札馬グレイトサンライズの2011

  日本競走馬協会が主催する「セレクトセール2012」は7月9日、10日の2日間に渡って苫小牧市のノーザンホースパークで開催。セール開始に先立って行われたのは、恒例の金メダル授与式。同セール出身でG1レースに勝利したトーセンジョーダン、カレンチャン、カレンブラックヒル、ディープブリランテの各オーナーに対して、河野太郎同協会会長から金メダルが渡された。

  初日は1歳市場。上場頭数242頭(牡160頭、牝82頭)のうち、202頭(牡129頭、牝73頭)が売却され、売却率は83・5%を記録した。総売上は54億5,260万円(税抜、以下同)で1歳市場レコード。前年比で9頭増の上場で、売却率こそ微減になったが、平均価格は前年を上回る結果となった。

  最高価格馬は母の半弟にトーセンジョーダンやトーセンホマレボシがいる「アドマイヤキラメキの2011」(牡、父ディープインパクト)。2億5000万円で島川隆哉氏が落札した。同氏は「みんなが褒めるような馬。血統的にも欲しかった馬ですが、当初思っていたよりも高額になりました。ダービーを目指せるような馬になって欲しい」とコメント。控え気味に期待を語った。

  これに続いたのはレッドディザイアの半弟で、近親に英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を制したベルメッツがいる血統の「グレイトサンライズの2011」(牡、父ディープインパクト)の1億5000万円。購買者はグローブエクワインマネージメント(有)。ディープインパクト×カーリアンの組み合わせには、昨年の最優秀2歳牝馬ジョワドヴィーヴルもいる。多田信尊氏は「素晴らしい馬だと思いました。血統的にも欲しかった馬ですし、購入できてよかったです。こういう馬が上場する市場は素晴らしい」と語った。

  牝馬では今春のクラシックをにぎわせたワールドエースの半妹「マンデラの2011」(牝、父ネオユニヴァース)。母は独オークス(G1)3着という活躍馬でほか仏米の重賞で入着実績がある。この日は5000万円のお台からスタート。会場のあちこちから200万円単位で次々と声がかかり、1億円を超えると500万円単位でせりが進行。激しい競り合いを1億5000万円でスクーデリアが制した。

  セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見に応え「回を重ねるごとに来場者が多くなっている印象です。せりは、良い馬を上場させることで盛り上がる。そういったことを再認識できた市場です。それぞれの価格帯で激しい競り合いとなったのが凄く印象的でした」と語った。