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スタチューオブリバティが輸出

  • 2012年07月10日
  • スタチューオブリバティ-1
    スタチューオブリバティ-1
  • スタチューオブリバティ-2
    スタチューオブリバティ-2

  米国産輸入種牡馬で、浦河町のイーストスタッドで種牡馬生活を送っていたスタチューオブリバティ(12歳)が豪州に売却されることになった。

  父は米国サイアーランキング1位2回(2歳サイアーランキング7回)。半兄には米古牡馬チャンピオンのレモンドロップキッドがいる血統で、1歳時のキーンランドセールにおいては130万ドルで取引された馬だった。現役時代は父ゆずりのスピードをいかしてロイヤルアスコット開催の2歳重賞コヴェントリーS(G3、芝6ハロン)を不敗のまま制したものの、その後は1年に及ぶ休養などもあって通算7戦2勝で引退。

  4歳になった2004年から愛国のクールモアスタッド、豪州のイライザパークスタッドで種牡馬生活をスタートさせ、07年はフランスの新種牡馬ランキング2位と好発進。その翌年に日本の地を踏んでいる。07、08年シーズンは北半球のみでの供用だったが、南半球においても快速ヘイリスト(オールエイジドSー豪G1、マニカトSー豪G1)、ミックマック(ホバートヴィルSー豪G2)などが活躍し、09年からはシャトル供用を再開していた。

  昨年に開催された北海道市場トレーニングセールでは1000万円を超える金額で2頭が取引され、そのうちの1頭キクノストーム(牡3歳、母シラー、浦河・高村牧場生産)は7月1日に中京競馬場で行われた尾頭橋特別に優勝している。

  また、シルクブルックリン(牡3歳、母シルクロマンス。新冠町・対馬正牧場生産)も今夏の函館競馬で2勝目を上げているほか、2世代目産駒で市場取引馬カシノピカチュウ(牡2歳、母ペガサスゴールド、浦河町・丸幸小林牧場生産)も6月に阪神競馬場での新馬戦に優勝している。

  日本での5年間の種牡馬生活で配合数は72、65、63、68、43頭。人気に衰えはなく、また産駒成績も右肩あがりになってきた矢先のトレードだが、残された産駒の活躍に期待したい。