馬産地ニュース

リンカーンが死亡

  • 2012年06月26日
  • リンカーン(2011年10月撮影)
    リンカーン(2011年10月撮影)
  • リンカーン(2011年10月撮影)
    リンカーン(2011年10月撮影)

 社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたリンカーンが6月23日、病気のために死亡した。12歳。若すぎる死に関係者はショックを隠せない。

 リンカーンは父サンデーサイレンス、母グレースアドマイヤ、母の父トニービンという血統の鹿毛の牡馬。安平町のノーザンファームの生産で、同期にはネオユニヴァースやゼンノロブロイ、ザッツザプレンティなどがいる。

 競走成績は2歳~6歳時23戦6勝。菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、天皇賞(春)(G1)はいずれも2着とG1勝利には縁がなかったが、阪神大賞典(G2)、京都大賞典(G2)、日経賞(G2)に勝ち、06年の宝塚記念(G1)9着を最後に現役を引退した

 現役引退後は生まれ故郷に近い安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りを果たし、初年度産駒のデルマドゥルガーが11年のクイーンS(G3)で3着になったほか、2年目産駒のアベニンプレジャーが北海優駿で2着、ダイヤモンドダンスがハイセイコー記念で3着するなど活躍馬を輩出。将来を嘱望されていた。

 同スタリオンの徳武英介さんは「4月中旬に喉嚢炎による鼻出血を発症したあと、今シーズンの種付けを休み、体調回復に努めておりました。1度は回復の兆しを見せたのですが、6月23日に再び鼻出血を発症。社台ホースクリニックに搬送し、懸命の治療を行ないましたが、同日夕方に急逝いたしました。まだ若く、これからというときだけに残念でなりません」と語った。