馬産地ニュース

ファニーヒルファームで白毛馬が誕生

  • 2012年06月13日
  • マダムブランシェと生まれた当歳牝馬(父アドマイヤコジーン)
    マダムブランシェと生まれた当歳牝馬(父アドマイヤコジーン)
  • お産もスムーズで、順調に育っている
    お産もスムーズで、順調に育っている
  • 母馬の子育ても良好
    母馬の子育ても良好
  • 鼻の先はほのかに桃色
    鼻の先はほのかに桃色
  • 静かな放牧地でのびのびと過ごしている
    静かな放牧地でのびのびと過ごしている

 北海道日高町のファニーヒルファームで珍しい白毛馬が誕生し、牧場の可憐なアイドルホースとして元気に育っている。

 毎年1、2頭しか生まれない白毛馬の仲間入りを果たしたのは、父アドマイヤコジーン、母マダムブランシェとの間に生まれた牝馬。5月24日に誕生し、母仔ともに健康に過ごしている。

 母マダムブランシェは父ミラクルアドマイヤ(鹿毛)、母ブラックルシアン(青鹿毛)から突然変異で生まれた白毛馬で、現役時代はJRAで4戦0勝。2009年より繁殖入りし、初仔に父バトルラインの鹿毛牝馬、2番仔に父スクリーンヒーローの栗毛牝馬を生み、3番仔で初の白毛馬を生んだ。緑に囲まれた放牧地では白毛母仔の色合いが映え、白毛特有の美しさを際立たせている。芦毛と白毛の配合は白毛誕生の確率が高いとされており、同牧場では来年も白毛誕生を期待し、母馬にアドマイヤコジーンを種付けしている。

 同牧場の岸野勝男場長は、「3番仔ということもあり、上の姉に比べると大きく、しっかりした体つきをしています。出産前から白毛が生まれる可能性が高いことはわかっていましたが、実際に真っ白な状態で生まれてきた時はみんな驚きましたね。牧場の顔となれるような強い馬に育てていきたいです。」と、語っている。早ければ再来年のデビュー予定で、母マダムブランシェ同様にJRAでの出走を目指している。父は安田記念(G1)優勝馬で、母の父も天皇賞(秋)(G1)、マイルCS(G1)優勝馬カンパニーを送り出しているだけに、芝のマイル~中距離で活躍が見込めるかもしれない。

 現在、JRAに在籍している白毛馬はブラマンジェ(牝2歳、美浦・萩原清厩舎)とマシュマロ(牝3歳、栗東・吉田直弘厩舎)の2頭で、ともに父クロフネ、母シラユキヒメの産駒。マシュマロは新馬、500万下を勝ち上がり、6月13日に行われる関東オークス(Jpn2)へ駒を進めている。