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門別競馬場で屋内坂路コースの竣工式が行われる

  • 2012年04月11日
  • 完成したばかりの屋内坂路コース
    完成したばかりの屋内坂路コース
  • 角川師など関係者が見学する中、行われたデモ調教
    角川師など関係者が見学する中、行われたデモ調教
  • 関係者が出席して行われた竣工式
    関係者が出席して行われた竣工式
  • 挨拶する三輪茂日高町長
    挨拶する三輪茂日高町長

 道営ホッカイドウ競馬の門別競馬場で11日、完成したばかりの屋内坂路コースの竣工式が行われた。式典の中でHRA北海道軽種馬振興公社の三輪茂理事長は「強い馬作りに繋がり、冬場の調教を円滑に行える坂路建設は、ホッカイドウ競馬にとって意義のある事です。私たち競馬関係者にとって悲願でありました」と力を込めた。

 総工費約7億円の大プロジェクトによって完成した坂路は、全長900m、幅員10m。勾配は3.5%(最長350m)あり、十分な負荷が期待できる。スタート地点とゴール地点には計測器室があり、モニターを完備。ICチップ式計測器では一度に多頭数の計測が可能となる。

 式典後に行われた調教デモンストレーションでは、4歳牡馬アスパイヤリング(林和弘厩舎)と6歳牡馬シングシング(若松平厩舎)の2頭がスムーズな走りを披露した。アスパイヤリングに騎乗した井上俊彦騎手は「キレイでとても乗りやすかったですね。クッションも柔らかいですし、地盤もしっかりしていると感じました」。シングシングに騎乗した佐々木国明騎手も「トモをしっかり踏み込んで、体全体を使って走っていた」と話し、ジョッキーたちの評判は上々。本格的な利用は5月以降となる見通しだが、坂路利用による競走馬の能力向上は科学的に立証済み。所属馬のレベル向上や入厩馬のアップが期待されている。

 道営ホッカイドウ競馬の2012年シーズンは今月4月25日に開幕。11月15日の閉幕まで15開催80日間の全日程を門別グランシャリオナイターとして行われる。