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テイエムプリキュアの初仔が誕生

  • 2012年03月30日
  • テイエムプリキュアの初仔(牡、父ディープスカイ)
    テイエムプリキュアの初仔(牡、父ディープスカイ)
  • 毛色と顔つきは父譲り
    毛色と顔つきは父譲り
  • 放牧地でのびのびと過ごしている
    放牧地でのびのびと過ごしている
  • 元気一杯に跳ね回っている
    元気一杯に跳ね回っている

 2005年のJRA賞最優秀2歳牝馬テイエムプリキュアの初仔が3月20日、新冠町のタニグチ牧場で誕生した。

 テイエムプリキュアは父パラダイスクリーク、母フェリアード、母の父ステートリードンという血統。当歳時、HBAオータムセールに上場され、262万5,000円で取引された。半弟に昨年の京都ジャンプステークス(JG3)、牛若丸ジャンプステークスの勝ち馬テイエムハリアーがいる。現役時代は2歳から7歳まで息長く一線級で戦い、2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、6歳時に日経新春杯(G2)を優勝。同年に行われたエリザベス女王杯(G1)では積極果敢なレースで場内を沸かせ、ブエナビスタの強襲を封じる2着に敢闘し、G1馬の意地を見せつけた。通算成績は37戦4勝。

 今年生まれた初仔は栗毛の牡馬で、父は2008年の東京優駿日本ダービー(Jpn1)、NHKマイルカップ(Jpn1)を制したディープスカイ。タニグチ牧場の谷口貞保社長は、「安産で母仔ともに健康に過ごしています。仔馬の毛色や顔つきは父ディープスカイに似ていますね。やんちゃなところは母譲りかもしれません。テイエムプリキュアは交配種牡馬の長所を引き出す、優れた繁殖牝馬になってくれると期待しています。」と、安堵の表情で語った。

 現役時代、テイエムプリキュアを管理していた五十嵐忠男調教師、竹園正継オーナーはさっそく牧場で初仔と対面したとのこと。放牧地へ会いに行くと、愛きょうたっぷりに取材カメラへと視線を向けてくれた。

 テイエムプリキュアの次の交配相手は再びディープスカイ。マイルからクラシック・ディスタンスの大舞台で幅広く活躍をしたG1馬同士、父・母に負けないレベルの高い産駒の誕生に期待したい。