ブリーダーズ・スタリオン・ステーション2012年度種牡馬展示会が行われる
2011年度日高管内の種馬場でもっとも多くの繁殖牝馬を集めたブリーダーズ・スタリオン・ステーションの種牡馬展示会が2月16日に開催された。新種牡馬3頭を含む総勢17頭が展示され、生産者をはじめとする競馬関係者約500人が熱い視線を送った。
先陣を切ったのは、10年の宝塚記念(G1)を勝ち、凱旋門賞(G1)でも2着に健闘したナカヤマフェスタ。スタッドイン当初から問い合わせが殺到し、予定していたシンジケート株を急遽増やしたことを明かしたサラブレッドブリーダーズクラブの遠藤幹取締役業務部長は「同時期に種牡馬入りしたドリームジャーニーとの後継種牡馬争いもはじまっていますが、こちらはリーズナブルな価格設定で対応したい」とアピール。
続いても新種牡馬、「父ホワイトマズルからは底力とスタミナを、短距離で活躍した母からはスピードを受け継いでいます」と紹介されたのはアサクサキングス。馬体重は577kgになり、現役時より一層逞しくなった姿を披露した。
新種牡馬の最後は、09年の皐月賞馬アンライバルドが登場。遠藤氏は「脚部不安に苦しめられ大成を果たせませんでしたが、競走成績以上に持てるポテンシャルの高い馬。馬名の通り種牡馬界でも無敵な存在になってほしい」とエールを送った。
新種牡馬の次は新入厩のスペシャルウィークとアッミラーレが新天地で初お目見え。そして今年初年度産駒がデビューを迎えるサイレントディールとブラックタイド。産駒は現1歳、デビューが待たれるハイアーゲーム、スウィフトカレント、昨年の新種牡馬マルカシェンクとつづき、アドマイヤジャパン、アサクサデンエン、ダイタクリーヴァ、トワイニング、スウェプトオーヴァーボード、デュランダルとスタリオンを支える実績馬たちが展示された。
大トリは人気種牡馬の地位を不動のものとしているグラスワンダーが務め、大勢の人の前でも臆せず堂々とした振る舞いで締めくくった。