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ビービーガルダンがアロースタッドに移動

  • 2012年02月02日
  • アロースタッドに移動してきたビービーガルダン
    アロースタッドに移動してきたビービーガルダン
  • 日高山脈をバックに冬毛ひとつない漆黒の馬体を披露
    日高山脈をバックに冬毛ひとつない漆黒の馬体を披露
  • これから始まる種牡馬生活に目を輝かせた
    これから始まる種牡馬生活に目を輝かせた

 昨年暮れに現役を引退し、生まれ故郷である平取町の坂東牧場で静養していたビービーガルダン(牡8歳)が2月2日午後、種牡馬生活を送る新ひだか町のアロースタッドに移動した。

 ビービーガルダンは父チーフベアハート、母オールザチャット、母の父ウェストミニスターという血統の青鹿毛馬。ウオッカ、ダイワスカーレット、アサクサキングス、スクリーンヒーローなどと同世代になる。

 現役時代は芝短距離重賞の常連として活躍。2009年の阪急杯(G3)、キーンランドC(G3)を制覇したほか、2010年の高松宮記念(G1)はキンシャサノキセキの鼻差2着、2009年のスプリンターズS(G1)はローレルゲレイロの鼻差2着となった。G1初制覇をかけて臨んだ昨年のスプリンターズS(G1)では無念の除外。2歳から7歳まで6シーズンで、通算32戦7勝の成績を残した。

 昨年12月に右第1指節種子骨骨折が判明したため競走馬登録を抹消。生まれ故郷に帰ってきてからは、ウォーキングマシンでの運動に留め、体調管理に務めていたという。

 繋養先への移動には事務局(株)ジェイエスの職員やスタリオンスタッフらが出迎え。馬運車から降りると黒光りした馬体で自らの種牡馬入りをアピールした。

 種付料は無料。G1級の実力の持ち主への関心は高く、すでに多くの生産関係者から種付けの問い合わせが寄せられているという。

 アロースタッドの本間一幸主任は「脚元の状態も種付け業務には支障がなさそうなので安心しました。冬毛が1本もないピカピカの馬体をしているので体調も良さそうですね。運があればG1レースの1つでも勝っていたでしょう。G1制覇の夢は産駒に託したいと思います」。期待のニューフェイスのスタッドインに胸を躍らせていた。