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ゴールドヘイローが日高スタリオンステーションに移動

  • 2012年02月02日
  • 日高スタリオンステーションに移動してきたゴールドヘイロー
    日高スタリオンステーションに移動してきたゴールドヘイロー
  • 15歳とは思えない若々しい馬体を披露
    15歳とは思えない若々しい馬体を披露
  • 新天地での再出発に目を輝かせた
    新天地での再出発に目を輝かせた

 2004年から新ひだか町の中村畜産で種牡馬生活を送っていたゴールドヘイロー(牡15歳)が1月31日、浦河町の日高スタリオンステーションに移動した。

 ゴールドヘイローは父サンデーサイレンス、母ニアーザゴールド、母の父シーキングザゴールドという血統の青鹿毛馬。半兄にはロードプラチナム(函館記念(G3))、近親にはカーリアン(仏ダービー(G1))がいる。

 現役時代は南関東・大井に所属し、8戦5勝を記録。脚部不安と戦いながら勝つときは素質の片鱗を見せていた。休養中には浦河町の草競馬、浦河競馬祭にも出走したという逸話も持っている。

 抜群の勝ち上がり率を誇る種牡馬として知られ、初年度産駒は血統登録頭数25頭のうち21頭が出走し、モエレプット(エーデルワイス賞(Jpn3)2着)など19頭が勝利、2年目産駒は血統登録頭数51頭のうち49頭が出走し、モエレエターナル(南関東・ニューイヤーC)、モエレオンリーワン(エーデルワイス賞(Jpn3)2着)、モエレビクトリー(京成杯(G3)3着)、モエレピンクレディ(エーデルワイス賞(Jpn3)3着)など42頭が勝利、3年目産駒は血統登録頭数51頭のうち43頭が出走し、モエレエンデバー(北海道2歳優駿(Jpn3)5着)など35頭が勝利、4年目産駒は血統登録頭数40頭のうち37頭が出走し、モエレフウジン(北海道・ブリーダーズゴールドジュニアC)など29頭が勝利。2008年にはNAR2歳チャンピオンサイアーに輝いた。現3歳の5年目産駒からはトウケイヘイロー(朝日杯フューチュリティS(G1)4着)、ゴールドメダル(南関東・ニューイヤーC)、アイキャンディ(南関東・平和賞)などが活躍している。

 2005年には85頭、2006年には90頭、2008年には95頭、2009年シーズンには102頭に種付けしていたが、ここ2年は25頭、12頭と種付頭数が減少。新天地で再スタートを切ることになった。

 愛馬の移動に立ち会った中村時子代表は「今までお世話になった日高の生産者の方々に恩返しがしたいと思い、こちらでお世話になることになりました。早く新しい環境に慣れて、元気に過ごしてほしいですね」。

 日高スタリオンステーション関係者は「サンデーサイレンス系らしい気性、筋肉、皮膚をしていますね。15歳とは思えないほど若々しくて馬力がある。実績がある種牡馬なので、頭数さえ集まればまだまだ活躍できると思います。預けてくださったオーナー関係者の期待に応えたいです」と意気込みを語っていた。

 なお、種付料は30万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付)、50万円(産駒誕生後1ヶ月以内支払)に設定された。移動翌日には浦和競馬場で行なわれたニューイヤーCを産駒のゴールドメダルが勝利。追い風ムードの中、新たなシーズンを迎える。