リトルアマポーラに初仔が誕生
2008年のエリザベス女王杯(G1)を制し、昨シーズン繁殖入りしたリトルアマポーラ(牝7歳)に、待望の初仔が誕生した。
1月17日の午前10時32分、白老町の白老ファームで産声をあげたのは、キングカメハメハを父に持つ鹿毛の牡馬。予定日から1週間ほど遅れたものの、元気な男馬の誕生に牧場は安堵に包まれた。
「この牝系は大体1週間は遅れる血統ですから別段心配はしていませんでした。初仔ですが体重は46kgと十分なサイズでしたし、お産前後も何の問題もなくスムーズで、全く手がかかりませんでしたよ」と橋本裕充場長。
リトルアマポーラは父アグネスタキオン、母リトルハーモニー、母の父コマンダーインチーフという血統。07年12月のデビューから2連勝を飾り、4戦目のクイーンC(Jpn3)で重賞初制覇。牝馬クラシック全てに出走し、人気を背負うも惜敗が続いたが、古馬牝馬に挑戦した08年エリザベス女王杯(G1)でこれまでの鬱憤を晴らすように早めに先頭を奪い、1番人気に推されたカワカミプリンセスらの追撃を振り切って初G1制覇を成し遂げた。通算成績22戦5勝。
好奇心旺盛な息子は放牧地の中をあっちへこっちへと走り回る。その後を追いかけ、かいがいしく面倒を見る良きお母さんとなったリトルアマポーラ。
「リトルアマポーラの子供時代もあんな感じでしたから、性格は母似なのかな。体型は父が出ている印象ですね。とにかく無事に競走馬になって、母親くらい走ってくれれば」と橋本場長は2年後のデビューを心待ちにしていた。