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サクラメガワンダーがレックススタッドにスタッドイン

  • 2012年01月24日
  • レックススタッドに到着したサクラメガワンダー
    レックススタッドに到着したサクラメガワンダー
  • 力強い踏み込みで厩舎へ向かった
    力強い踏み込みで厩舎へ向かった
  • 均整の取れた伸びのある馬格を披露
    均整の取れた伸びのある馬格を披露
  • グラスワンダーの後継として期待は大きい
    グラスワンダーの後継として期待は大きい

 サクラユタカオー、サクラバクシンオー、サクラシンゲキ、サクラトウコウ、サクラチトセオー、サクラローレル、サクラプレジデントなど、生産界に数多くの種牡馬を送り出してきたサクラ一族から、新たな名種牡馬候補がスタッドインした。

 1月24日午後2時、新ひだか町のレックススタッドに重賞4勝馬サクラメガワンダー(牡9歳)が入厩。今春から種牡馬として新たな生活を始める。

 サクラメガワンダーは父グラスワンダー、母サクラメガ、母の父サンデーサイレンスという2003年生まれの栗毛馬。おじにはサクラチトセオー(天皇賞(秋)(G1))、おばにはサクラキャンドル(エリザベス女王杯(G1))がいる血統で、同期にはすでに種牡馬として活躍しているアドマイヤムーン、メイショウサムソン、ソングオブウインド、マツリダゴッホ、キンシャサノキセキ、フサイチリシャールなどがいる。

 競走成績は29戦7勝。2005年7月のデビュー戦は4着。3戦目で初勝利を挙げると3連勝でラジオたんぱ杯2歳S(G3)を制し、重賞初制覇を果たした。2006年春は3歳クラシックに参戦するも皐月賞(G1)、ダービー(G1)とも敗戦。秋は菊花賞(G1)へ向かわず天皇賞(秋)(G1)に出走し、古馬の壁に跳ね返されたが、鳴尾記念(G3)で重賞2勝目を飾った。

 2008年は2度目の鳴尾記念(G3)制覇を達成。2009年は金鯱賞(G2)を快勝し臨んだ宝塚記念(G1)で2着となった。同年秋に左前浅屈腱炎を発症し長期休養。復帰を目指したが、現役引退が決まり1月4日付で競走馬登録を抹消した。

 休養先だった新ひだか町の新和牧場から移動してきたサクラメガワンダーは、元気を爆発させながらスタッドイン。他の種牡馬の存在に気がつくと大きく雄叫びを上げ、自らの種牡馬入りをアピールした。

 出迎えた(株)レックスの海老原雄二部長は「大きく伸びのある馬格をしていますね。同じ父グラスワンダー、母の父サンデーサイレンスの配合を持つスクリーンヒーローとはまた違ったタイプ。うまく棲み分けができると思いますので、相乗効果を期待したいです。G1レースでも披露した非凡なスピードと底力を産駒に伝えてほしいですね」と夢を広げた。

 なお、種付料は30万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付)、50万円(産駒誕生後支払)に決定した。