エーシンフォワードがレックススタッドで種牡馬入り
2010年のマイルチャンピオンシップ(G1)などを制し、昨年12月30日付で競走馬登録を抹消したエーシンフォワード(牡7歳)が1月8日午後1時過ぎ、新ひだか町のレックススタッドに到着した。今春から種牡馬として第2の生活を始める。
エーシンフォワードは父フォレストワイルドキャット、母ウェイクアップキス、母の父キュアザブルースという米国産馬。同期にはディープスカイ、オウケンブルースリ、エスポワールシチー、スマートファルコンなどがいる。
競走成績は2歳~6歳時31戦6勝。デビューから2連勝を果たし素質の片鱗を見せるものの、その後は低迷。4歳暮れに準オープン、オープンを連勝し本格化すると、5歳2月の阪急杯(G3)で重賞初制覇を飾り、秋のマイルチャンピオンシップ(G1)では13番人気と人気薄だったが、1分31秒8のレコードタイムでG1初制覇を成し遂げた。昨年12月28日の兵庫ゴールドT(Jpn3)が最後のレースとなった。
レコードホルダーの種牡馬入りにはスタリオン関係者が出迎え。馬運車から降ろされると環境の変化に動じることなく、報道陣の前に研ぎ澄まされた馬体を披露した。
到着を見守った(株)レックスの前田暁常務は「輸送による疲れもなく元気そうで安心しました。父のフォレストワイルドキャットはストームキャットの後継として数多くの活躍馬を出している人気種牡馬ですし、レコードタイムで駆け抜けたスピードも魅力です。サンデーサイレンス系の繁殖牝馬との相性も良いと思います。預けてくださったオーナーの期待に応えるためにも、しっかり管理して種付シーズンを迎えさせてあげたいです。この馬の魅力を伝えるためにも広報活動にも力を入れていきます」とニューフェイスに期待をかけていた。