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バンブーエールがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2011年12月22日
  • バンブーエール
    バンブーエール
  • バンブーエール
    バンブーエール
  • 新しい環境にも慣れてきて、元気。
    新しい環境にも慣れてきて、元気。

 2008年のJBCスプリント(Jpn1)の覇者バンブーエールが種牡馬入りし、浦河町のイーストスタッドに到着した。

 バンブーエールは父アフリート、母レインボーウッド、母の父Rainbow Questという血統の栗毛馬。2003年に浦河町のバンブー牧場で誕生し、同世代にはアドマイヤムーン、キンシャサノキセキ、マツリダゴッホ、メイショウサムソンがいる。

 現役時代はダート短距離を中心に勝ち星を重ね、25戦10勝をマーク。5歳時に出走したJBCスプリント(Jpn1)ではスマートファルコンを、6歳時に出走した東京盃(Jpn2)ではスーニを破り、海外ではドバイゴールデンシャヒーン(G1)4着という好走歴がある。短距離のイメージが強いが、ダート2000mで争われるジャパンダートダービー(G1)、ダービーグランプリ(G1)で勝ち馬から僅差2着の実績も強調しておきたいところだ。素晴らしいスピードと、力の要るダートで生きた抜群のパワー、遠征競馬や最後の叩き合いで発揮した強い精神力で3億円を超える賞金を稼ぎ出した。残念ながら、6歳時に右前浅屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされ、約2年間にわたって再帰を目指していたものの、東京盃(Jpn2)優勝を最後に種牡馬入りすることとなった。

 イーストスタッドには12月上旬に到着し、元気な姿を見せている。同スタッドの青木大典場長は、「到着して間もない状況ですが、大人しくて扱いやすいです。環境の変化にも動じていない様子で、すぐに順応できそうですね。故障のために高いポテンシャルを見せ切れずに引退となったので、父としてその悔しさを晴らせるように尽くしていきたいです。来年の種牡馬展示会で初披露する予定なので、多くの生産者の方に見に来て欲しいですね。」と、意気込みを語っている。