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ワークフォースが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2011年12月14日
  • 社台スタリオンステーションに到着したワークフォース
    社台スタリオンステーションに到着したワークフォース
  • 輸送で減ったものの534キロの雄大な馬体。報道陣へも余裕でポーズを決めた
    輸送で減ったものの534キロの雄大な馬体。報道陣へも余裕でポーズを決めた
  • 日本での種牡馬生活に目を輝かせる第231代英ダービー&第89代凱旋門賞馬
    日本での種牡馬生活に目を輝かせる第231代英ダービー&第89代凱旋門賞馬
  • キングズベストの日本初後継種牡馬として期待は大きい
    キングズベストの日本初後継種牡馬として期待は大きい

 12月13日、昨年の英ダービー(G1)、凱旋門賞(G1)などを制したワークフォース(牡4歳)が、安平町の社台スタリオンステーションに到着した。来シーズンから種牡馬として繋養される。

 ワークフォースは父キングズベスト、母ソヴィエトムーン、母の父サドラーズウェルズという血統の英国産馬。世界を代表する名トレーナーの一人、サー・マイケル・スタウト調教師に管理された。

 競走成績は2~3歳時英仏9戦4勝。2009年9月にデビューすると後続に6馬身差をつけ快勝。一躍、2010年のクラシック候補に名乗りを挙げた。3歳になるとダンテS(G2)2着を経て、英ダービー(G1)に出走。レースではロングスパートで2着に7馬身差をつけ圧勝。勝ち時計は従来のレコードを1秒近く更新する2分31秒33のレコードタイムだった。

 秋緒戦の凱旋門賞(G1)では日本から遠征したナカヤマフェスタとの叩き合いを頭差制し優勝。史上6頭目の同一年での英ダービー、凱旋門賞の勝ち馬となり、カルティエ賞・3歳牡馬チャンピオンに輝いた。

 神奈川県横浜市で入国検疫を受けたワークフォースは、津軽海峡を渡り13日朝、北海道入り。到着にはスタリオン関係者やシンジケート関係者、報道陣が出迎えた。到着時の馬体重は534キロ、体高は169センチ、胸囲は190センチ、管囲は21.0センチ。初めての環境にも動じず、落ち着いた様子で報道陣の撮影に気軽に応じた。

 来春の種付料は受胎確認後支払い350万円。新種牡馬への関心は高く、すでに多くの軽種馬関係者から配合申込み、問い合わせが寄せられているという。

 期待のニューフェイスを迎え入れた社台スタリオンステーション事務局では「大型馬ですが、手先の動きが軽やかですね。レコードで勝ったダービー馬、ナカヤマフェスタを封じた凱旋門賞馬ですから、日本のクラシックディスタスで素晴らしい結果を残すのではないでしょうか。サンデーサイレンス系牝馬とも相性の良いキングマンボ系種牡馬ですから楽しみも広がります。社台グループでも良質の繁殖を用意してバックアップする予定です。生産者の方々、馬主の方々にぜひ実馬を見ていただきたいですね」と希望に胸を膨らませていた。