スペシャルウィークがブリーダーズスタリオンステーションに移動
10月23日午前、安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたスペシャルウィーク(牡16歳)が、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに移動した。来シーズンからは新天地で種牡馬生活を続ける。
スペシャルウィークは父サンデーサイレンス、母キャンペンガール、母の父マルゼンスキーという血統。母系は古くから日本に続く名門で、ミナミホマレ、コダマ、ニホンピロウイナー、マチカネフクキタルなど、これまでに数々のG1(級)勝ち馬を送り出している。
競走成績は17戦10勝。現役時代はエルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイ、ステイゴールド、エアジハードなどとしのぎを削り、1998年のダービー(G1)、1999年の天皇賞(春)(G1)、天皇賞(秋)(G1)、ジャパンC(G1)といったG1を含め8つの重賞を制した。
現役引退後の2000年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。これまでに昨年のJRA年度代表馬ブエナビスタや日米オークス馬シーザリオを筆頭に、インティライミ、リーチザクラウン、オースミダイドウ、ファイアーフロート、サンバレンティン、トーホウシャイン、スムースバリトン、ステラリード、タガノエリザベート、ブリッツェンと数多くの重賞勝ち馬を輩出している。
新天地へは僚馬ダンスインザダークと仲良く1台の馬運車に同乗して到着。ゆっくりと足を踏み入れると、周囲を悠然と見渡し用意された馬房へ導かれた。
事務局である(株)サラブレッドブリーダーズクラブの遠藤幹取締役業務部長は「超一流の競走成績、超一流の種牡馬成績を誇る種牡馬を迎え入れることができ、大変感動しております。快く繋養場所の変更を承諾していただいたシンジケート関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。来シーズンの種付けに備え、しっかり管理していきたいです」と笑顔を見せていた。