ダンスインザダークがブリーダーズスタリオンステーションに移動
安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたダンスインザダーク(牡18歳)が10月23日午前、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに移動した。来シーズンからは日高に拠点を移し、種牡馬生活を続ける。
ダンスインザダークは父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ、母の父ニジンスキーという血統。全姉にオークス馬ダンスパートナー、全妹に桜花賞馬ダンスインザムード、半兄にダービー(G1)2着馬エアダブリンがいる。
競走成績は8戦5勝。フサイチコンコルド、エアグルーヴ、ビワハイジ、バブルガムフェローらと同期で、現役時代は1996年の菊花賞(G1)、弥生賞(G2)、京都新聞杯(G2)などを制し、同年のJRA最優秀4歳(現3歳)牡馬に選出された。
現役引退後の1997年に種牡馬入り。2004年にはJRA種牡馬総合2位、2003年、2007年、2008年、2009年はJRA種牡馬総合3位になったほか、2004年、2006年、2007年、2009年と4回JRA年間100勝を達成している。
種牡馬としてはメルボルンC優勝馬デルタブルース、菊花賞馬スリーロールス、菊花賞馬ザッツザプレンティ、安田記念優勝馬ツルマルボーイといったG1ホースをはじめ、数多くの重賞勝ち馬を輩出。母の父としても京都牝馬S(G3)を制したショウリュウムーン、阪神スプリングJ(JG2)を制したオープンガーデンなどを送り出している。
新天地には僚馬スペシャルウィークとともに1台の馬運車に同乗して輸送。先陣を切って馬運車から降りると大きく嘶き周囲に存在感を示した。
サンデーサイレンスの後継として最初のG1サイアーとなったダンスインザダーク。今年もダークシャドウが毎日王冠(G2)を制して天皇賞(秋)(G1)の有力候補に、2歳でもクラレントがデイリー杯2歳S(G2)に優勝し、種牡馬供用15シーズン目、18歳となっても健在振りを見せている。
ビッグネームの入厩に同スタリオンスタッフは「馬体も雄大で、そばにいるだけで圧倒的なオーラを感じます。やはり、超一流の実績を持つ種牡馬は違いますね」と感心しきり。新たなパートナーに大きな期待を抱いていた。