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マイネルセレクトがビッグレッドファームを退厩

  • 2011年10月05日
  • JBBA日本軽種馬協会静内種馬場内の検疫施設に到着したマイネルセレクト
    JBBA日本軽種馬協会静内種馬場内の検疫施設に到着したマイネルセレクト
  • フォーティナイナーの後継として安定した人気を誇ったマイネルセレクト
    フォーティナイナーの後継として安定した人気を誇ったマイネルセレクト
  • 現地では韓国競馬に合う種牡馬として期待されている
    現地では韓国競馬に合う種牡馬として期待されている

 第4回JBCスプリント(G1)優勝馬マイネルセレクト(牡12歳)が10月4日、繋養先の新冠町・ビッグレッドファームを退厩した。今後は韓国に輸出され種牡馬生活を続ける。

 マイネルセレクトは父フォーティナイナー、母ウメノアスコット、母の父ラッキーソブリンという血統。祖母にハギノトップレディ、曽祖母にイットーがおり、母系は華麗なる一族と呼ばれている。

 競走成績は17戦10勝。2003年のシリウスS(G3)で重賞初制覇を果たすと、2004年にはガーネットS(G3)、東京盃(G2)、JBCスプリント(G1)、2005年には黒船賞(G3)に優勝し、ダート1200mでは11戦8勝2着2回の好成績を残し無敵を誇った。

 現役引退後の2006年にビッグレッドファームで種牡馬入り。世界的大種牡馬フォーティナイナーの後継として安定した人気を集めていた。

 韓国には近年、多くの日本産馬が種牡馬として輸入されているが、その中からビワシンセイキが重賞勝ち馬を出すなど大活躍。ほかにもフォーティナイナー系種牡馬が実績を上げていることから、同じ父系のマイネルセレクトに白羽の矢が立った。

 当初は9月に輸出される予定だったが、8月に韓国で口蹄疫が猛威を振るったため、終息するのを待っての輸出となった。6シーズン過ごしたビッグレッドファームを退厩した同馬は、輸入検疫のため新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場に移動。検疫が明ける10月16日に山口県の下関港へ向けて出発し、フェリーで韓国の釜山港へ入港する。 

 韓国では済州島の緑原牧場で繋養される予定。同牧場ではアドマイヤドンやニホンピロニールといった日本から輸出された種牡馬も元気に種牡馬生活を送っている。