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2歳馬初の重賞、栄冠賞は青森産ウィードパワーが完勝

  • 2011年07月07日
  • ウィードパワーが完勝
    ウィードパワーが完勝
  • 笑顔を見せる川島洋人騎手
    笑顔を見せる川島洋人騎手
  • パドックでのウィードパワー
    パドックでのウィードパワー
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 7月5日、門別競馬場では2歳馬による今年最初の重賞、栄冠賞(H2)[マンハッタンカフェ賞]が行われた。

 キャリア1戦~3戦の2歳馬14頭が参戦。最も早い2歳戦「スーパーフレッシュチャレンジ」を勝ったウィナーズマックスをはじめ、6馬身差の楽勝デビューを飾ったウィードパワー、早々と2勝をマークしているイッシンドウタイ、サンレイレーザー、シルクメビウスの半弟ハイタッチなど、飛躍の可能性を十分に感じさせる若駒が名を連ねた。新種牡馬もサムライハート、シーキングザダイヤ、フォーティナイナーズサン産駒が登場し、ファン、関係者の注目高まる中、ファンファーレが鳴った。

 枠入りスムーズで14頭は難なくスタートを切る。序盤から速い流れで3コーナーへ。ハナ争いはシャインリッジ、ニシノファイター、ハイタッチの3頭で、人気のウィードパワーが中団から馬なりで上がっていく。4コーナーに入るとウィードパワーが早くも先頭に躍り出て直線へ。鞍上の川島洋人騎手が気合いを入れると、力強く抜け出しリードを広げる。後ろで控えていたウィナーズマックス、サンレイレーザーが追撃するもその影は踏めず、ウィードパワーが横綱相撲で押し切った。ダート1200mの勝ち時計は1分13秒4(重)。2着はウィナーズマックス、3着はサンレイレーザーが入った。

 騎乗した川島洋人騎手は優勝騎手インタビューで、「スタートがあまり良くなくて少し焦りましたが、強い競馬を見せてくれました。道中では馬の気分を邪魔しないように心がけて騎乗しましたが、最後までしっかりと伸びてくれましたね。1番人気に応えることが出来て本当に良かったです。」と、喜びを語った。

 川島洋人騎手はパフォーマンスの北斗盃(H2)に続いて、今年2つ目の重賞勝ち。栄冠賞は過去にカネマサヘイロー、パフィオペディラムでも制している。

 本馬はビッグレッドファーム繋養のメジロベイリー産駒で、この勝利で父に重賞初勝利をプレゼントした。生産は青森県のマルシチ牧場。1歳時の八戸市場では買い手がつかず、夏のHBAサマーセールで落札された。取引価格は105万円。馬主の廣島剛さんは浦河町の吉澤ステーブルの場長で、表彰式後にお話を伺うと、「よく頑張ってくれましたね。育成の頃は頭が良く、我慢強い馬でしたよ。青森産馬として、東北を元気づけるような活躍をしてくれたら嬉しいです。」と、胸の内を伝えてくれた。

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