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菊花賞馬アサクサキングスがスタッドイン

  • 2011年07月05日
  • ブリーダーズスタリオンステーションに到着したアサクサキングス
    ブリーダーズスタリオンステーションに到着したアサクサキングス
  • ホワイトマズルの本邦初後継として期待されている
    ホワイトマズルの本邦初後継として期待されている
  • 到着時の馬体重は491キロ。余裕綽々でポーズを取った
    到着時の馬体重は491キロ。余裕綽々でポーズを取った
  • 新たな環境にも動じず悠然と構えた
    新たな環境にも動じず悠然と構えた

 2007年の菊花賞(Jpn1)などを制したアサクサキングス(牡7歳)が7月2日午後12時30分、種牡馬として繋養される日高町のブリーダーズスタリオンステーションに到着した。

 アサクサキングスは父ホワイトマズル、母クルーピアスター、母の父サンデーサイレンスという千歳市・社台ファーム生産馬。2004年のJRHAセレクトセール出身馬で、7,455万円(税込)で取引された。おじには皐月賞(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)などJRA5勝を挙げたジェニュインがいる。

 競走成績は23戦6勝。2006年10月の東京2歳新馬戦でデビュー勝ちを飾ると、4戦目となった2007年のきさらぎ賞(Jpn3)で重賞初制覇を果たした。3歳馬の頂点を決める日本ダービー(Jpn1)では果敢に逃げてウオッカの2着。3冠最後の菊花賞(Jpn1)を制し、G1初制覇を成し遂げた。4歳時は勝てなかったが、5歳になると京都記念(G2)、阪神大賞典(G2)と重賞を連勝。今年の宝塚記念(G1)を最後に7月1日付けで競走馬登録を抹消された。

 クラシックウイナーの種牡馬入りには種馬場関係者のほか、マスコミや軽種馬関係者も集合。馬運車から降りると激闘を重ねて鍛え上げた馬体を披露した。到着後の撮影にはきっちりポーズを決め、長旅の疲れを微塵も感じさせない強心臓振りを見せた。

 同スタリオンは春シーズン、ステイゴールド産駒のオルフェーヴルが皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)の2冠、デュランダル産駒のエリンコートがオークス(G1)、グラスワンダー産駒のアーネストリーが宝塚記念(G1)制覇とG1レース4勝の大活躍。その錚々たる種牡馬陣に加わったニューフェイスに坂本教文主任は「現役時代から注目していました。父のホワイトマズルも高齢ですので、その後継種牡馬として期待しています」と夢を広げていた。