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プライドキムの半妹が誕生

  • 2011年06月30日
  • ステファーナの2011~1
    ステファーナの2011~1
  • ステファーナの2011~2
    ステファーナの2011~2
  • ステファーナの2011~3
    ステファーナの2011~3
  • 甥っ仔(ファンキーブロンドの2011)と仲良し
    甥っ仔(ファンキーブロンドの2011)と仲良し
  • 母のステファーナと当歳
    母のステファーナと当歳

 JRA所属馬として、2004年兵庫ジュニアグランプリ(G3)、全日本2歳優駿(G1)を連勝、地方に移籍してからも2008年クラスターカップ(Jpn3)などを制し活躍したプライドキム(父アフリート)の母ステファーナ、4月18日にアグネスデジタル産駒の牝馬が誕生している。

 本馬の父アグネスデジタルは国内外、芝・ダート問わずのオールラウンダーとして活躍。3歳(旧4歳)時の2000年マイルチャンピオンシップ(G1)でG1初戴冠を果たすと、4歳~5歳時にはマイルChS南部杯(G1)、天皇賞(秋)(G1)、香港カップ(G1)、フェブラリーステークス(G1)とG1レースを4連勝、2003年安田記念(G1)も制しG1レース6勝。競走成績32戦12勝(重賞10勝)。2004年よりビッグレッドファームにて種牡馬入りし、毎年100頭以上の繁殖牝馬を集めている。父ほどのオールラウンダーは登場していないものの、産駒は1600m~2000mを中心に活躍、芝・ダートで重賞勝ち馬を送り出している。

 本馬の母ステファーナは今年18歳、父リアルシャダイ、母ダイナコマネチ、母の父ノーザンテーストという血統。半姉に1995年京都牝馬特別(G3)を制したシスティーナ、半妹に2006年のエーデルワイス賞(G3)を制したパラダイスフラワーがいる。本年までの14シーズンに11頭の産駒を送り出し、プライドキムは4番仔になる。

 「元気があって臆病なところもありませんよ。父が万能型のアグネスデジタルでどんなレースをするか楽しみです」と語ってくれたのはヤナガワ牧場の梁川正普さん。放牧地ではステファーナの8番仔、ファンキーブロンドの当歳(本馬の甥にあたる)と気が合うようで一緒に駆け回っている。

 今年はゼンノロブロイを受胎しているという母のステファーナ、顔はプライドキムにそっくりな大流星鼻白をしている。「やはり、これが大種牡馬ノーザンテーストの遺伝力でしょうか」と笑う梁川正普さん。牧場にはファンキーブロンドを始め、ステファーナの後継牝馬が何頭が戻って来ている。「全ての牝馬を繁殖に残せる訳ではありませんが、どこからか活躍馬が出てくれたらと思っています。当歳も将来の繁殖として期待していますよ」と語ってくれた。