馬産地ニュース

ノーザンホースパークで北海道春季馬術大会

  • 2011年06月27日
  • 巧みな飛越を見せる人馬
    巧みな飛越を見せる人馬
  • ドレッサージュ
    ドレッサージュ
  • JRA6勝の活躍馬ゴーステディ
    JRA6勝の活躍馬ゴーステディ
  • 京都記念の勝ち馬マックロウ
    京都記念の勝ち馬マックロウ
  • 記念品を受け取る木村和士さん
    記念品を受け取る木村和士さん

  6月24日~26日、苫小牧市のノーザンホースパークでは第46回北海道春季馬術大会(主催 北海道乗馬連盟)が行われた。 

  今大会ではジャンピング、ドレッサージュ合わせて35の競技が行われ、北海道内の乗馬クラブ、少年団、高校・大学馬術部などから選手がエントリーした。大会期間中は天候にも恵まれ、心地良い風を受けながら人馬が華麗な飛越やステップを披露。会場であるノーザンホースパークは観光客も大勢訪れており、家族連れやカップルがレジャーの傍らで、馬術大会の様子を興味津津に眺めていた。 

  5月に同会場で開催された北海道新緑馬術大会に続き、今大会にも元競走馬が多数出場。中には重賞レースで活躍した馬の姿もあった。

  2002年の中山金杯(G3)で3着の実績があるゴーステディはジャンピング競技に登場し、第2の馬生で再び観衆を前にしていた。

  「芯がしっかりしていて、乗用馬としてもとても優秀です。パワーがあるし、頭の良い馬です。」と、話してくれたのはコンビを組んだ森川勉さん。少しでも間違った指示を伝えると従わないというから、乗り手の技量が試される一頭だ。逃げ一辺倒の戦法でレースに挑んでいた現役時代とは一転、縦横無尽に細やかな動作を実行しようと奮闘する姿に、応援の声をかけたくなる。他には、2001年の京都記念(G2)勝ち馬マックロウが稲原知子さんとのコンビでドレッサージュ競技に出場し、こちらは見事優勝を飾った。

  各競技の優勝者、上位入賞者には記念品が渡され、ウイニングランも度々行われた。今年、門別競馬場のポニーレースにも出場した木村和士さん(三木田乗馬学校)はジャンピング競技「少年小障害C」で優勝し、栄えある表彰台に立った。木村さんは、「優勝できて嬉しいです。馬に助けられたところもありましたが、上手く乗れました。今後はもっと大きな大会で優勝したいです。兄に負けないように頑張ります。」と、力強く感想を話してくれた。木村さんのお兄さんは第1回ジョッキーベイビーズで優勝した木村拓己さん。今大会では兄弟でワン・ツーを独占した競技もあり、兄弟揃って好成績が光った。

  ノーザンホースパークでは今後も馬術大会が開催予定で、7月18日には第66回国体少年団体北海道ブロック大会、7月22日~24日は第36回北海道馬術大会が行われる。