JRA2歳新種牡馬初勝利はダイワメジャー
6月19日、阪神競馬場で行われたJRA2歳新馬戦、メイクデビュー阪神(芝1600m)において、2歳新種牡馬ダイワメジャー産駒のダローネガ(牡2歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が優勝し、ダイワメジャーは今年初年度産駒がデビューするフレッシュマンサイアーの中で、最初にJRA初勝利を飾った。首差の2着にも同じダイワメジャー産駒のエピセアロームが入線。鮮やかなワンツーフィニッシュを決め、種牡馬として最高のスタートを切った。
ダイワメジャーは父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケ、母の父ノーザンテーストという血統。2001年、千歳市の社台ファームで産声を上げた栗毛の10歳で、半妹には有馬記念(G1)、桜花賞(Jpn1)、エリザベス女王杯(G1)、秋華賞(Jpn1)など重賞6勝を挙げたダイワスカーレットがいる。
競走成績は28戦9勝(海外1戦)。喘鳴症を克服し、天皇賞(秋)(G1)、皐月賞(G1)、安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)2回など重賞8勝を挙げた。
現役引退後の2008年に安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。「父サンデーサイレンス×母の父ノーザンテースト」の最高傑作と人気が高く、初年度は223頭に種付けし、2009年生まれの2歳は159頭が血統登録されている。
初勝利を上げたこの日はちょうど社台グループが展開する社台・サンデーサラブレッドクラブの牧場見学ツアーの真っ最中。ツアーに組み込まれた種牡馬展示に光り輝く栗毛の馬体で登場すると、社台SS事務局の徳武英介氏は「良いタイミングで初勝利を挙げました。並んでから抜かせない勝負強さは父譲りでした。来年の産駒は高くなると思いますので、今年の募集馬が買い時ではないでしょうか」と種牡馬を讃えると共に募集馬のPRも忘れなかった。