ダノンシャンティがスタッドイン
2010年のNHKマイルC(G1)を1分31秒4の日本レコードで制したダノンシャンティ(牡4歳)が右前浅屈腱炎を発症して現役生活を引退。21日午前、種牡馬生活を送る北海道安平町の社台スタリオンステーションに到着した。
ダノンシャンティは父フジキセキ、母シャンソネット(母の父Mark of Esteem(IRE))という血統で、日高町のダーレー・ジャパン・ファーム(有)の生産馬。2008年のセレクトセール1歳に上場され、(株)ダノックスによって2750万円(消費税抜き)で落札された。
栗東の松田国英厩舎に所属し、3歳春の毎日杯(G3)で重賞初制覇。NHKマイルC(G1)では後方待機策から直線で脚を伸ばし、日本レコードでG1初制覇に花を添えた。しかし、エントリーを済ませたダービーの前日に右第3中足骨近位骨折が判明。有馬記念から戦列に復帰したものの、勝ちきれず4月の産經大阪杯(G2)4着が最後のレースとなった。通算成績は8戦3勝(重賞2勝)
出迎えたスタッフによって簡単なボディチェックのあと、用意された馬房で長旅の疲れを癒していた。
父のフジキセキは内国産種牡馬として歴代トップのJRA勝利数を記録している名種牡馬。祖母はカナダの年度代表馬で、母の半兄にはシングスピール、ラーヒがいる名門牝系。強い4歳世代のレコードホルダーとしても期待は大きい。