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タップダンスシチーが種牡馬引退

  • 2011年05月13日
  • 馬房から出るタップダンスシチー
    馬房から出るタップダンスシチー
  • 今後は乗用馬として再出発する
    今後は乗用馬として再出発する
  • 抵抗することなくゆっくりと馬運車に乗り込んだ
    抵抗することなくゆっくりと馬運車に乗り込んだ

 2003年のジャパンC(G1)、2004年の宝塚記念(G1)を制覇し、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに繋養されていたタップダンスシチー(牡14歳)の種牡馬引退が決まり5月12日、同SSを退厩し種牡馬生活に別れを告げた。今後は苫小牧市のノーザンホースパークへ移動し、乗用馬として新たなスタートを切る。

 タップダンスシチーは父プレザントタップ、母オールダンス、母の父ノーザンダンサーという鹿毛の米国産馬。競走成績は42戦12勝。9馬身差で圧勝したジャパンC(G1)、コースレコードで快勝した宝塚記念(G1)のほか、金鯱賞(G2)3連覇、京都大賞典(G2)など重賞6勝を挙げた。

 現役引退後の2006年に種牡馬入り。初年度は163頭、2年目は127頭に種付けするほどの人気を集めたが、2009年にデビューした産駒たちの成績が振るわず、種付頭数は昨年が6頭、今年はわずか1頭と減少していた。

 同馬の退厩にはスタリオンスタッフや関係者が見送り。馬房から出され馬運車へ誘導されると素直に乗り込んだ。今後は静養先で去勢手術を行った後、ノーザンホースパークへ移る予定。同スタリオンでは「種牡馬として期待ほどの結果は残せませんでしたが、新天地で頑張ってほしいですね。移動先は功労馬がたくさんいて見学もできる施設なのでファンお方も会いに行けると思います」と愛馬にエールを送っていた。