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エイジアンウインズの初仔が誕生

  • 2011年03月16日
  • 母に甘えるしぐさを見せるエイジアンウインズの初仔
    母に甘えるしぐさを見せるエイジアンウインズの初仔
  • 放牧地を駆け回り、元気いっぱいをアピール
    放牧地を駆け回り、元気いっぱいをアピール
  • 父母の良いところを受け継いでいると評価は高い
    父母の良いところを受け継いでいると評価は高い

 2008年のヴィクトリアマイル(Jpn1)優勝馬で、昨シーズンから繁殖生活を送っているエイジアンウインズ(牝7歳)の初仔が、3月10日午後10時頃、繋養先である新ひだか町の藤原牧場で産声を上げた。

 その注目の初仔は2009年のキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)、2008、2009年のブリーダーズCターフ(G1)を連覇したコンデュイット(牡6歳)を父に持つ鹿毛の牡馬。母仔とも産後も順調で、元気に過ごしている。

 エイジアンウインズは父フジキセキ、母サクラサクⅡ、母の父デインヒルという血統。2004年のセレクトセール(当歳)出身馬で1890万円で取引された。同期にはウオッカ、ダイワスカーレット、アストンマーチャン、ピンクカメオ、ローブデコルテ、クィーンスプマンテなど錚々たる牝馬がいる。

 2006年12月にデビューし2戦目で初勝利。2、3歳時はダート戦を中心に走っていたが、4歳になり芝路線に転向すると阪神牝馬S(G2)で重賞初制覇。続くヴィクトリアマイル(Jpn1)ではウオッカを3/4馬身退けてビッグタイトルを手にした。競走成績は11戦6勝。競走馬登録を抹消してからは同牧場で新生活をスタートさせていた。

 繁殖としても優秀でコンデュイットとの種付けも1回で受胎。お産も順調で、破水してからスムーズに産み落としたという。同牧場の藤原悟郎代表は「まるで経産馬のようなお産でした。普段から手が掛からないですし、繁殖の見本のような馬ですね」。産駒も初仔にしては大きく「父と母の良いところを受け継いでいる。このまま元気に育ってほしい」と2年後のデビューを心待ちにしていた。なお、今春はキングカメハメハとの配合を予定しているという。