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ロッコウオロシがレックススタッドで種牡馬入り

  • 2011年03月03日
  • 報道陣に公開されたロッコウオロシ
    報道陣に公開されたロッコウオロシ
  • しっかりとした踏み込みで元気なところをアピールした
    しっかりとした踏み込みで元気なところをアピールした
  • ハリケーンランの本邦初後継として期待は大きい
    ハリケーンランの本邦初後継として期待は大きい

 2005年の凱旋門賞(G1)を制したハリケーンランの直子ロッコウオロシ(牡3歳)の種牡馬入りが決まり2月27日、繋養先となる新ひだか町のレックススタッドに入厩した。

 ロッコウオロシは父ハリケーンラン、母キャトルセゾン、母の父オムドロアという米国産馬。おじに愛ナショナルS(G1)優勝馬のベケットがいる。2009年キーンランドセプテンバーセールの出身馬で、その後フロリダで調教され、5月に輸入された。

 しかし、デビューが目前に迫った昨年10月に右前肢種子骨骨折が判明。全治に1年以上かかることから競走馬としてのデビューを断念。種牡馬として再起を図ることになった。

 父ハリケーンランは、エルコンドルパサーが出走した1999年の凱旋門(G1)を制した、モンジューのファーストクロップ。現役時代は2005年の愛ダービー(G1)、凱旋門賞(G1)などに優勝し、欧州年度代表馬に選出された。

 ロッコウオロシは父の初年度産駒で、本邦初の後継。調教での動き、血統、馬体から軽種馬関係者の期待は大きく、公示種付料はプライベートにもかかわらず、すでに10頭程度の配合申込みが寄せられている。

 入厩が遅れ種牡馬展示会には間に合わなかったが、3月2日に行われたマスコミ向け撮影会には元気な姿を披露。右前脚のバンテージをものともせず、しっかりとした踏み込みで報道陣を驚かせた。

 (株)レックスでは「オーナー関係者からとても期待されていた馬です。サンデーサイレンス系、ノーザンダンサー系など、どんな繁殖にも合いそうなので楽しみ。当スタッドには不出走ながら種牡馬として成功を収めているエイシンサンディという例もあるので、ロッコウオロシにも期待したいところです」とエールを送っている。