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ブレイクランアウトがオリオンファームで種牡馬入り

  • 2011年02月21日
  • オリオンファームに到着したブレイクランアウト
    オリオンファームに到着したブレイクランアウト
  • 記念写真に収まる戸田調教師、オリオンファームの大谷オーナーら関係者
    記念写真に収まる戸田調教師、オリオンファームの大谷オーナーら関係者
  • 愛馬の新生活にエールを送る戸田調教師
    愛馬の新生活にエールを送る戸田調教師
  • スマートストライクの日本初後継として生産地の期待は大きい
    スマートストライクの日本初後継として生産地の期待は大きい

 2009年の共同通信杯(G3)の優勝馬で、2010年の富士S(G3)を最後に現役を引退したブレイクランアウト(牡5歳)が2月21日午前8時頃、種牡馬として繋養される日高町のオリオンファームにスタッドインした。

 ブレイクランアウトは父スマートストライク、母キュー、母の父フレンチデピュティという血統の米国産馬。

 2008年7月の新馬戦をデビュー勝ち。一番人気に推された東京スポーツ杯2歳S(Jpn3)は2着、朝日杯フューチュリティS(Jpn1)は3着に敗れたが、3歳緒戦となった共同通信杯(G3)を人気に応え優勝。重賞初制覇を果たした。しかし、3か月の休養をはさんで臨んだNHKマイルC(G1)は1番人気に支持されるも9着に敗退。G1制覇の夢は叶わなかった。昨年10月、1年の休養から復帰戦となった富士S(G3)のレース中に被った不利の影響で右前浅屈腱炎を発症。競走能力喪失と診断されたため11月に競走馬登録を抹消していた。

 故障が癒えたブレイクランアウトの種牡馬入りには、同ファームの大谷正嗣オーナー、三浦啓一場長、管理した戸田博文調教師ら関係者が出迎え。無事の到着を確認すると長旅の労をねぎらった。

 大谷オーナーは「縁があってうちに来ることになりました。大事にしたいですね」とニッコリ。戸田調教師は好物のニンジンを差し入れし、愛馬の門出を見届けた。

 父スマートストライクは日本では本馬のほか、ジャパンCダート(G1)優勝馬フリートストリートダンサー、海外ではドバイワールドC(G1)馬のカーリン、BCターフ(G1)勝ち馬のイングリッシュチャンネルなどを送る2007年、2008年、2009年の全米チャンピオンサイアー。日本では初の後継となるだけに「宣伝もしてないですが、種付けの問い合わせがけっこう来ているんです」(三浦場長)と生産者の関心は高いという。