馬産地ニュース

社台スタリオンパレード2011が開催される

  • 2011年02月16日
  • ハービンジャー
    ハービンジャー
  • ヴァーミリアン
    ヴァーミリアン
  • エントランス
    エントランス
  • 集まった報道陣
    集まった報道陣
  • 軽食が振る舞われた
    軽食が振る舞われた

 質、量ともに日本一の陣容を誇る社台スタリオンステーションの種牡馬展示会が北海道安平町の同スタリオンで開催された。快晴に恵まれたこの日は、推定約700人の生産者や馬主、報道関係者ら招待客が見守るなか次々と紹介される総勢26頭の豪華ラインナップを堪能した。

 冒頭、吉田照哉代表から「ハービンジャーという名前は良い知らせを運んでくれる使者、という意味だそうです。この馬の仔がみなさんの元に良い知らせを運んで欲しいし、この馬の仔の活躍を期待している英国の競馬ファンに良い知らせを運んでいただきたい」とあいさつのあと、午前11時30分から展示会がスタートした。

 キングジョージⅥ&クインエリザベスS(G1)を大差勝ちし、昨年の全欧年度代表馬に輝いたハービンジャーからスタートした展示会は文字どおりにチャンピオンホース、チャンピオンサイアーの競演ともいうべき豪華なもの。1頭ずつたっぷりと時間をかけてそれぞれの馬の競走成績や種牡馬成績、あるいはアピールポイントなどの解説が流れる中、自慢の好馬体を披露した。

 ハービンジャーに続いて登場したのは、同様に今年から種牡馬生活に入るヴァーミリアン。同馬を管理していた石坂正調教師も駆けつけて「必ず走る仔を出してくれると思います」とG1(Jpn1含む)9勝の名馬に惜しみないエールを送った。そして4年ぶりの来日を果たしたスニッツェルは豪州でたっぷりと実績を積み上げたのちの再来日。日本での産駒も重賞入着を果たすなど将来が期待されている。

 父仔G1ウイナーとなっているマンハッタンカフェ、ネオユニヴァース。さらには今春から産駒をデビューさせるダイワメジャー。昨年のJRAダートチャンピオンサイアーのクロフネ。さらには非サンデーサイレンス系のトップスタリオンとなったシンボリクリスエス。NARチャンピオンサイアーのゴールドアリュールは、父サンデーサイレンスを超える勝ちあがり率の高さがアピールされ、昨年の年度代表馬ブエナビスタの父スペシャルウィークは世代別のチャンピオンサイアーと紹介された。南北両半球でG1ウイナーを出したジャングルポケット。さらには期待の初年度産駒のデビューが来年に迫ったチチカステナンゴ、メイショウサムソン。フレンチデピュティはシンガポールのチャンピオンサイアーにもなったという。父仔ダービー馬となったタニノギムレット、菊花賞馬3頭の父ダンスインザダークと続き、供用2年目を迎えたカンパニー、そして初年度産駒が好調なリンカーン、世界中からラブコールが耐えないファルブラヴ。日、シンガポールでG1サイアーとなったホワイトマズル、そして今春に初産駒が誕生したばかりのヴィクトリーとため息ができるようなラインナップだ。

 後半はとくに人気の高い5頭。説明不要のサクラバクシンオー、ハーツクライ、ディープインパクト、ゼンノロブロイと続いて、大トリは昨年のチャンピオンサイアー、キングカメハメハ。わずか90分間、息つくヒマもないほどに総勢26頭の名馬たちが紹介された。