スクリーンヒーローに初産駒が生まれる
08年のジャパンC(G1)を制し、昨シーズンから新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入りしたスクリーンヒーロー(牡7、父グラスワンダー)の“長女”が、同町内の静内山田牧場で産声をあげた。
1月20日、母アイファークィーン(父ナリタブライアン)との間に生まれた鹿毛の牝馬は、予定日より5日早い誕生だったが母子共に元気一杯。
「いつも予定日より早めに産むので特に心配はしていませんでしたが、早く生まれた割に大きい仔で驚きました。牝馬ですが骨や節々ががっちりしていて丈夫そう。母は種牡馬の特長を引き出す傾向があるから、父に似てると思います。(アイファークィーンの)オーナーも早速見に来て“大きくてしっかりした仔が生まれた”と喜んでいましたよ」と山田さん。
スクリーンヒーローは父グラスワンダー、母ランニングヒロイン、母の父サンデーサイレンス。祖母にダイナアクトレス、おじに日経賞(G2)など重賞2勝したステージチャンプ、おばに札幌3歳S(G3)など重賞2勝プライムステージ。従兄弟に中山大障害(JGI)などJG1・2勝のマルカラスカル、東京新聞杯(G3)など重賞2勝のアブソリュートがいる血統。競走成績は23戦5勝。クラシックには間に合わなかったが、骨折休養明けの4歳秋から本格化。アルゼンチン共和国杯(Jpn2)を制するとその勢いに乗り、つづくジャパンC(G1)でG1初出走、初勝利を果たした。
初年度は84頭に種付け。繋養されているレックススタッドでは2番目に多い花嫁を集めた。リーズナブルな価格設定で需要も多く、馬産地の救世主として注目を集めている。