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サクラゼウスがレックススタッドにスタッドイン

  • 2011年01月25日
  • レックススタッドにスタッドインしたサクラゼウス
    レックススタッドにスタッドインしたサクラゼウス
  • 関係者が見守る中、馬運車を降りた
    関係者が見守る中、馬運車を降りた
  • 到着後も元気一杯の様子だった
    到着後も元気一杯の様子だった

 地方・高知競馬で12連勝をあげたサクラゼウス(牡7、父サクラバクシンオー)1月21日、新ひだか町のレックススタッドに到着した。

 2004年3月9日、新ひだか町新和牧場で産声をあげたサクラゼウスは、父サクラバクシンオー、母サクラブラッサム、母の父Seattle Slewという血統。

 2歳7月の福島開催でデビューすると2戦目で勝ち上がり、500万下を連勝。重賞初挑戦となったファルコンS(Jpn3)では、アドマイヤホクト、カノヤザクラに次ぐ3着に入り、サクラバクシンオー産駒1、2、3着となった。将来を嘱望されていた矢先屈腱炎を発症、長い休養生活に入ることとなる。

 2009年春、中央登録を抹消。地方ホッカイドウ競馬で再起を図るも出走すら叶わず、2010年に高知競馬へ移籍。転厩緒戦からスピードの違いを見せつけ、後続を6馬身ちぎる圧倒的な逃げ切り勝ちをおさめると、そのまま破竹の12連勝。他馬一度も影を踏ませることなく12月14日、地方登録を抹消した。通算成績は中央4戦2勝、地方12戦12勝。

 関係者が見守る中馬運車を降りたサクラゼウスは、先輩種牡馬たちからの呼びかけに呼応するように嘶き、立ち上がるなど元気一杯。

 立ち会った新和牧場の谷岡毅代表は「能力はあるけど故障に泣かされた馬。血統的にも種牡馬になれたらいいなと思っていたから嬉しいです。馬格もあるし、いい子を出してくれると期待しています」と笑顔で語った。