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ワンダースピードがレックススタッドに到着

  • 2011年01月14日
  • レックススタッドに到着したワンダースピード
    レックススタッドに到着したワンダースピード
  • 馬運車から降りるワンダースピード
    馬運車から降りるワンダースピード
  • 到着直後の様子
    到着直後の様子
  • 2世の活躍に期待されている
    2世の活躍に期待されている

 1993年に2歳チャンピオンサイアーとなり、現在はJBBA日本軽種馬協会静内種馬場で余生を送っているキンググローリアスの後継種牡馬ワンダースピード(牡9歳)が1月13日、種牡馬生活を送る新ひだか町のレックススタッドに到着した。

 ワンダースピードは三石町(現新ひだか町)のフクダファームの生産馬。2歳8月に小倉競馬場でデビューし、初勝利まで10戦を要したが、キャリアを積まれるごとに渋太さを増して、5歳春に本格化。とくにダート2000mを得意とし、5歳暮れに記録した2分1秒0のレコードは、当時の日本レコードだった。

 重賞初勝利は6歳春のアンタレスS(G3)。以降、中央競馬及び中央交流重賞で活躍。2009年の平安S(G3)ではエスポワールシチーをやぶり、同年のジャパンCダート(G1)では4歳年下の半弟ワンダーアキュートとともに出走して話題となった。8歳時には10か月に及ぶ休養を余儀なくされたが、10月のシリウスS(G3)で復帰すると、暮れに名古屋グランプリ(Jpn2)に優勝。有終の美を飾るとともに、重賞通算5勝目を活躍した。通算成績は46戦12勝2着7回3着3回。

 父のキンググローリアスは1990年から昨年まで全国のJBBA日本軽種馬協会直営の種馬場で活躍。初年度産駒のナムラコクオーがラジオたんぱ杯3歳S(G3)やダービートライアル時代のNHK杯(G2)に優勝したほか、マックスキャンドゥやボールドエンペラーなど中央、地方で20頭、44の重賞に勝っている。