デュランダルがブリーダーズスタリオンステーションに移動
安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたデュランダル(牡11歳、父サンデーサイレンス)が12月24日午前9時、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに移動した。来シーズンから新天地で種牡馬生活を続ける。
デュランダルは父サンデーサイレンス、母サワヤカプリンセス、母の父ノーザンテーストという血統。切れ味抜群の末脚で、2003年のスプリンターズS(G1)、2003年、2004年のマイルチャンピオンシップ(G1)連覇など輝かしい成績を残しし、2003年、2004年のJRA最優秀短距離馬に選出された。
2006年に種牡馬入り。「サンデーサイレンス×ノーザンテースト」初のG1ウイナーということで、一躍人気種牡馬となった。2009年に初年度産駒がデビューすると、ジュエルオブナイルが小倉2歳S(Jpn3)を制覇。産駒にも豊かなスピードと切れ味を伝えている。
午前8時に住み慣れた社台SSを出発したデュランダルは1時間ほどでブリーダーズSSに到着。スタッフに促され種付場、厩舎を経由してパドックに放牧された。パドックでの様子を見ながら両スタリオンのスタッフは癖や性格などを情報交換。落ち着いた姿を確認すると一様に安堵の表情を浮かべた。
事務局のサラブレッドブリーダーズクラブでは「貴重なサンデーサイレンスの後継。まだ若いのでこれからの活躍を期待しています。最高のクリスマスプレゼントになりましたね」とニッコリ。寒さを吹き飛ばすように元気に駆け回る相棒を頼もしそうに見つめていた。