スーパーホーネットがアロースタッドに到着
2008年の毎日王冠(G2)など重賞4勝を挙げたスーパーホーネット(牡7歳、父ロドリゴデトリアーノ)が11月30日朝、種牡馬としての繋養場所となる新ひだか町のアロースタッドに到着した。
スーパーホーネットは父ロドリゴデトリアーノ、母ユウサンポリッシュ、母の父エルセニョールという血統。競走成績は31戦10勝(海外1戦0勝)で、重賞勝ちはウオッカを差し切った08年の毎日王冠(G2)、カンパニーを首差しのぎ切った09年のマイラーズC(G2)、矢作芳人厩舎の初重賞となった07年のスワンS(G2)、08年の京王杯スプリングC(G2)などを制した。G1は05年の朝日杯フューチュリティS(G1)、07年、08年のマイルチャンピオンシップ(G1)、今年の安田記念(G1)と4回2着がある。
スーパーホーネットの移動には長年苦楽をともにした久保公二助手が、放牧先の三重ホーストレーニングセンターから同乗。馬運車から降ろし用意された馬房へ導くと大好物のニンジンを上げ、労をねぎらった。久保助手は「全部のレースが印象に残ってますが、初めて海外に遠征した香港(08年香港マイル)が思い出深いですね」。名残惜しそうに愛馬を見つめていた。
新種牡馬を迎え入れた事務局の(株)ジェイエスでは「いろいろな配合ができる可能性のある種牡馬。ロドリゴデトリアーノの後継としても楽しみです。G1を勝つ実力があっただけに故障は残念でした。産駒でG1を勝ちたいですね」と夢を広げていた。