馬産地ニュース

ダイタクバートラムが十勝軽種馬農協種馬所へ移動

  • 2010年11月29日
  • 厩舎から馬運車へ向かうダイタクバートラム
    厩舎から馬運車へ向かうダイタクバートラム
  • 関係者は新天地での活躍を祈った
    関係者は新天地での活躍を祈った
  • 馬運車にゆっくりと脚を運んだ
    馬運車にゆっくりと脚を運んだ

 浦河町の日高スタリオンステーションで繋養されていたダイタクバートラム(牡12歳、父ダンスインザダーク)が11月25日昼、幕別町の十勝軽種馬農協種馬所へ移動した。来シーズンからは同種馬所で種牡馬生活を続ける。

 ダイタクバートラムは父ダンスインザダーク、母スプリングネヴァー、母の父サクラユタカオーという血統。半兄にスプリングS(G2)など重賞5勝を挙げたダイタクリーヴァがいる。1998年に平取町の雅牧場で生産された。

 3歳から7歳まで現役生活を続け、競走成績は36戦8勝。阪神大賞典(G2)、ステイヤーズS(G2)、北九州記念(G3)などの重賞を制した。

 2006年に種牡馬入り。供用初年度は20頭の繁殖を集めたが、07年は7頭、08年は11頭、09年は3頭、今年はわずか1頭の種付頭数だった。数少ない産駒からは元プロ野球選手の新庄剛志氏が所有するタノシンジョイ、ネヴァダンスなどが勝ち星を挙げている。

 愛馬を送り出した事務局の(株)荻伏ブリーディングシステムは「まだ若いので頑張ってほしい」と激励。バトンを受け取った音更町の中川郁夫氏は「来年は自分の繁殖数頭に種付けするつもりです」と話していた。