中国人バイヤーが購買した馬が移動
10月に行われたHBA北海道市場オータムセールにおいて、中国人バイヤーが購買した1歳馬たちが11月10日、出国検疫のため一斉に移動した。
中国人バイヤーはオータムセール最終日に来場。初めてせりに参加し、牡6頭、牝12頭の合計18頭を総額4735万5000円で購買した。中国人バイヤーの名は張月勝氏。CHIA中国馬業協会の一人で、中国で手広く会社を経営するかたわら牧場も所有する実業家だ。
セール購買馬は当初9日に移動する予定だったが、悪天候のため10日に変更。午後、新ひだか町の北海道市場に集まった購買馬たちは3台の馬運車に分乗し、フェリーで秋田まで向かった。検疫場所は栃木県の鍋掛牧場で、60日間の出国検疫を経て中国へ向けて旅立つ。
丹精こめて育てた愛馬を送り出した日高町門別の生産者は「初めてのせり参加ということでしたが、その後の取引もスムーズと聞いています。中国の競馬は想像がつきませんが、怪我なく元気に過ごしてほしいですね」と愛馬に門出にエールを送っていた。
経済成長著しい中国で競馬がどのような形で成長していくのか、そして日本産馬がどのような活躍を見せるのか、軽種馬関係者は注目している。