テイエムプリキュアに半弟が誕生
2005年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を優勝したテイエムプリキュア(牝7歳、父パラダイスクリーク)、3月3日に半弟となるシンボリクリスエス産駒が誕生しています。
本馬の父シンボリクリスエスは、2002年の日本ダービー(G1)ではタニノギムレットの2着に惜敗するも、天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)に優勝しJRA賞(年度代表馬・最優秀3歳牡馬)に選ばれた。4歳となった2003年、春シーズンは宝塚記念(G1)5着一戦のみの出走だったが、秋には天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)を連覇し、JRA賞(年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬)を2年連続して受賞した。通算成績15戦8勝。
2004年より安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。毎年200頭近い繁殖牝馬を集め、初年度産駒のサクセスブロッケンが東京大賞典(Jpn1)、ジャパンダートダービー(Jpn1)、フェブラリーステークス(G1)とダートG1(Jpn1)3勝を挙げている他、芝でもモンテクリスエスがダイヤモンドステークス(G3)、ダンツキッスイがアーリントンカップ(Jpn3)を勝ち、2年目以降も青葉賞(Jpn2)を勝ったアプレザンレーヴ、スプリングステークス(G2)を勝ったアリゼオなどの活躍馬を送り出している。
本馬の母フェリアードは中央11戦2勝。半兄に武蔵野ステークス(G3)2回などダート重賞4勝を挙げたエムアイブランがいる。2000年より繁殖入りし、現在までに7頭の産駒を送り出している。2番仔のテイエムプリキュアの他に、4番仔のテイエムハリアー(牡4歳、父ニューイングランド)が京都ハイジャンプ(JG2)で3着に入るなど障害レースで活躍中だ。
「骨太な感じで脚元もしっかりしています。大きな馬になるんじゃないでしょうか。7月に行われるセレクトセール当歳市場に上場するので、今は色々と触って馴致しているんですがやんちゃな仔ですね」と語ってくれたのはタニグチ牧場の谷口さんだ。(生まれた時間に多少の脚色がある気もするが)谷口さん曰く「ひな祭り3月3日の3時33分に誕生した男の子」という事で期待も大きい。
今年で引退が決定しているテイアムプリキュアに関しては、先日オーナーサイドから『函館記念(G3)→札幌記念(G2)→エリザベス女王杯(G1)の残り3戦』との公式発表があった。「プリキュアは引退の噂が立つと激走するんですよね。余程レースが好きなんでしょう(笑)。残り3戦無事に走って繁殖入りして欲しいですね。当然、応援に行きますよ」と競馬場での再会を楽しみにしている様子だ。再びの激走となるか、今からレースが楽しみだ。