馬産地ニュース

オグリキャップ専用放牧地の前に献花台が用意される

  • 2010年07月05日
  • 放牧地の前に設置された献花台
    放牧地の前に設置された献花台
  • 放牧地の前に設置された献花台
    放牧地の前に設置された献花台
  • 弔いの会の様子
    弔いの会の様子
  • 弔いの会の様子
    弔いの会の様子
  • スタリオン役員、関係者約20人が集まった
    スタリオン役員、関係者約20人が集まった

 芦毛の怪物として1980年代後半に一大競馬ブームを巻き起こしたスターホース、オグリキャップ(稲葉不奈男牧場生産)が7月3日午後2時頃、放牧中の事故のためこの世を去った。放牧中に右後肢を骨折し、最後は眠るように息を引き取ったという。

 現在、オグリキャップが生前過ごしていた放牧地の見える場所に献花台が用意され、ファンの方が参拝に訪れている。献花台の正面にはオグリキャップの写真が飾られ、周りは沢山の花で埋め尽くされた。

 7月3日夜には、優駿スタリオンステーション敷地内・優駿メモリアルパーク(仮称)にスタリオン役員、関係者約20人が集まり、馬頭観世音大菩薩の前で弔いの会が行われた。25歳という長寿ではあったが、突然の出来事に参列者は残念な表情を浮かべながら、本馬の死を弔った。

 株式会社 優駿の村田繁實社長は、
 「最期は大往生だったかと思います。ファンの方に気軽に立ち寄って見学していただけるよう、放牧地を整備したところだっただけに残念です。競馬サークルを超えて多くの人に愛され、地域にも多大なる貢献をしてくれました。今はただ冥福を祈っています。」
と、話していた。

 今年、ファンへの見学公開が開始されてからは連日ファンが足を運び、すっかり白さを増したオグリキャップの姿を目に焼き付けていた。約1か月前にはかつて調教師としてオグリキャップを管理していた瀬戸口勉さんが訪れ、久しぶりの再会に喜んでいたという。

 競馬界に多大なる功績を残した本馬を偲び、後日、「お別れの会(仮)」が行われる予定となっている。詳細は決まり次第当ホームページでお知らせします。