馬産地ニュース

ホースマンシップ講習会が行われる

  • 2010年05月27日
  • 講習会の様子
    講習会の様子
  • 持田裕之氏
    持田裕之氏
  • 持田裕之氏
    持田裕之氏
  • 持田氏を相手にリラックスした様子の育成馬
    持田氏を相手にリラックスした様子の育成馬
  • 参加者による実技講習も行われた
    参加者による実技講習も行われた

 5月24日、浦河町野深の秋場牧場にて、ひだか東農協組合員を対象とした「馬との関わり方(ナチュラルホースマンシップ)」現地講習会が開催された。

 講師として招かれた「(有)ウエスタンワールドD-Jランチ」の代表である持田裕之氏は、「ナチュラルホースマンシップ」と呼ばれる馬との自然なコミュニケーションを重視した調教法を修得。乗馬の世界だけでなく、競走馬の育成牧場やトレーニングセンターなどでもナチュラルホースマンシップの講習会を開いている。昨年のNHKマイルカップ(G1)を制したジョーカプチーノ(ハッピーネモファーム生産)は持田氏が馴致を手がけた代表馬である。

 当日は、初対面の育成馬をパートナーに「ナチュラルホースマンシップ」を実践した馴致が行われたが、最初は持田氏に対して警戒する素振りを見せていた育成馬が、徐々に打ち解け、持田氏の指示に従うまでに馴致されると、その技術に参加者からは驚きの声が上がっていた。

 講習会の最後には参加者からの質疑応答が行われ、「日々の馬の出し入れだけでも、ナチュラルホースマンシップを意識的に行うことで、馬とのコミュニケーシが成立し、後々の馴致や調教にも良い影響を与えると思います。」という持田氏の言葉には多くの参加者が頷いていた。本格的なせりシーズンを前に参加者にとっては有意義な講習会となった。