馬産地ニュース

HBAセレクションセールの実馬検査が行われる

  • 2010年05月12日
  • 歩様、馬体などをチェックするHBA役職員たち
    歩様、馬体などをチェックするHBA役職員たち
  • 同

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 HBA日高軽種馬農協は、7月20日に新ひだか町の北海道市場で開催する、セレクションセール1歳の実馬検査を実施した。

 今年の1歳馬は500頭を越える申し込みがあった。検査は5月6日から11日までの5日間で実施。HBA役職員が二班に分かれ繋養先を一軒一軒回った。

 検査を受ける牧場では常に緊迫した空気が流れた。検査の1時間前には馬房に入れて手入れ。身体を綺麗に磨き上げ、万全の態勢で検査員の到着を待った。検査では馬体、発育状態、歩様、癖などをチェック。真剣な表情で確認していた。

 上場馬は17日のセレクションセール選考委員会を経て翌18日に決定する予定。最大で昨年並みの250頭が選ばれるという。HBA市場事業部では「天候に左右されることはありましたが、牧場も準備がよくスムーズに検査ができました。どの馬も選定基準を満たしているので、上場馬が決まるまで胃の痛い日が続きそうです」と苦悩を口にしていた。

 近年のセレクションセールからは、セイウンワンダー、アントニオバローズ、トーホウレーサー、ロジックなど、多数の活躍馬が登場。厳選された良質馬が上場されるセールとして購買関係者から高い評価を得ている。
取材班