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ハーツクライ早くも社台スタリオンSに到着

  • 2006年12月08日
  • 社台スタリオンSに到着したハーツクライ
    社台スタリオンSに到着したハーツクライ
  • 同

 咽喉の疾患のために引退を余儀なくされたハーツクライ(牡5 父サンデーサイレンス 母アイリッシュダンス 栗東・橋口厩舎)が8日午前、安平町の社台スタリオンステーションに無事到着した。馬運車から降りた同馬は、長旅に疲れたのか、ややイレ込み気味ながらも出迎えたスタッフに手綱を取られて新天地へと降り立った。
 同馬は、04年1月にデビュー。母ゆずりの鋭い追いこみを武器に京都新聞杯に勝ち、ダービーはキングカメハメハの2着。その後は追いこんで届かずのレースを繰り返したが、昨年の有馬記念では先行策から抜け出してディープインパクトを完封。今年に入ってもその勢いはとまらずにドバイシーマクラシックを完勝し、キングジョージⅥ&クインエリザベスDSも微差の3着。しかし、その後は咽喉の疾患が判明してジャパンカップは見せ場なく敗れていた。通算成績は19戦5勝2着4回3着3回(うち、海外2戦1勝)
 出迎えた同スタリオンの徳武英介さんは「世界にその名を知らしめたサンデーサイレンス産駒ですから、その期待に応えるような活躍を期待したいですね」とエールを送った。これから、来春にかけて種牡馬としての体づくりに励むことになる。なお、初年度の種付料は500万円と発表されている。

      8日  胆振案内所取材班